【ワシントン、モスクワ・ロイター時事】ロイター通信は4日、米当局者の分析として、ウクライナが1日に実施したロシア空軍基地へのドローン攻撃では軍用機約20機が被害を受け、うち約10機が破壊されたと伝えた。
米当局者は、先にウクライナ側が主張した被害の約半分にとどまるものの攻撃の意義は大きいと評価。一方、米国が仲介する停戦交渉でロシア側がより強硬な立場を取ることを懸念した。トランプ米大統領によると、ロシアのプーチン大統領は4日の電話会談で、ウクライナへの報復を明言した。
ウクライナ側は、特殊作戦「クモの巣」では117機のドローンが軍用機41機に損傷を与えたと発表。ロシアの戦略爆撃機の34%が損傷し、被害総額は70億ドル(約1兆円)に上るとしていた。
一方、ロシアのリャブコフ外務次官はタス通信のインタビューで、攻撃を受けた軍用機の状況について「破壊されてはいない。被害は出たが、修復されるだろう」と主張した。