EU欧州議会、フォンデアライエン新委員会を承認 12月1日発足


 【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)欧州議会は27日、ウルズラ・フォンデアライエン委員長(61)が率いる新欧州委員会を賛成多数で承認した。新委員会は12月1日に発足する。

 フォンデアライエン氏はドイツの前国防相で、女性初の欧州委員長となる。施政方針では地球温暖化対策を課題の筆頭に掲げ、27日、仏ストラスブールでの欧州議会の本会議で、「もはや無駄にする時間はない。気候変動は欧州や世界にとって、存在をかけた問題だ」と訴えた。採決では承認賛成が461票、反対が157票、棄権は89票だった。

 新委員会は当初は11月1日の発足を目指していた。欧州議会の審査でハンガリーやフランスの委員候補が「利益相反」を理由に必要な支持を得られず、人選見直しで手続きが遅れた。

 新委員会は委員長を含めて27人。EU離脱を決めた英国をのぞき、各加盟国が1人ずつ委員を出した。フォンデアライエン氏を含めて女性12人、男性15人の構成で、任期は5年。



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