5月に川崎市多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童ら20人が殺傷された事件を受け、文部科学省が全国の小中学校約3万校を対象に、登下校時の集合場所などの点検を進めていることが27日、分かった。結果を集約し、今後の対策に生かしていく方針だ。事件は28日で発生から半年となった。
点検では学校ごとに、登下校時の集合場所や移動区間、時間帯などを抽出。自治体や警察、地域住民らで情報共有した上で、スクールバスの待ち時間短縮や、周囲から見えづらい集合場所の変更といった対策を検討、実施するように求めた。
川崎市は市立小中166校で点検を行った。集合場所のほか、信号や踏切など児童らが滞留しやすい場所を各校で調べ、重点警戒箇所として一覧にし、警察や防犯パトロールの巡回ルートに組み込む。