料理研究家リュウジ氏(39)は7日、自身のX(旧ツイッター)アカウントを更新し、以前入手した政府備蓄米「古古米」のレビュー結果について言及した。この「忖度なしレビュー」は大きな注目を集めていたが、その内容は多くの人が抱く備蓄米への先入観を覆すものだった。
リュウジ氏が備蓄米レビュー結果を報告
リュウジ氏は投稿で、備蓄米のレビュー結果について「軽くネタバレしますけど、これ面白い結果になって スタッフの中には 『むしろ備蓄米のが旨い』って人も居ました」と明かした。一般的に古い米、特に「古古米」には食味が落ちるというイメージがある中で、この率直な評価は意外性をもって受け止められた。彼のチーム内でも、備蓄米の品質に対するポジティブな声があったことを強調した。
「日本の宝」と絶賛、批判に反論
リュウジ氏はさらに、備蓄米の食味を低く評価したり、「家畜の餌」などと揶揄したりする意見に対し、「これをまずい、とか家畜の餌と言うのは海原雄山並み舌をお持ちとしか思えない」と、漫画『美味しんぼ』に登場する美食家を引き合いに出して強く反論した。彼は「古くても美味しく食べられる国産米は日本の宝です」と述べ、国産米の品質と保存技術の高さを称賛。最後に「味については食ってから文句言った方がいいす」と締めくくり、実際に食べてから評価するべきだと主張した。
料理研究家リュウジ氏が政府備蓄米のレビューのため入手した米袋「和一膳」を持つ写真
広がる反響、米農家や一般からの声
リュウジ氏のこの投稿には、様々な立場からの反響が寄せられている。政治的な視点や先入観を排除し、米そのものを評価すべきだという意見や、米農家からの共感の声が見られた。ある米農家は、「我々米農家は高値で売れる新米から売って自分達は売れ残りの古米古古米を食べます」とし、古米・古古米が新米とは異なる特性を持ち、炊き込みごはんや寿司など特定の料理ではむしろ優れているという経験を語った。また、備蓄米が困窮している人々の救いになり得るという視点や、購入するかどうかの選択は個人の自由であるという意見も投稿されていた。一方で、リュウジ氏の「海原雄山並み」発言を受けて、やはり食味は劣るのではないかという疑問を呈する声も一部に見られたが、未食での批判は論外である点では多くの意見が一致しているようだった。
レビューの背景と予告
リュウジ氏は、今回のレビュー結果報告に先立ち、前日の投稿で商品名「和一膳」と記された米袋を手にした写真を公開し、「政府備蓄米、古古米手に入れました」と報告していた。その際、「めちゃくちゃ荒れそうですが忖度無しでレビューします」と予告しており、その言葉通り、正直な評価とそれに対する社会的な反響が広がっている。政府の食糧備蓄、特に備蓄米の品質に対する関心が高まる中、著名な料理研究家による今回の評価は、多くの人々にとって備蓄米への見方を変えるきっかけとなりそうだ。
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