衛星写真を手掛かりに人里離れた一軒家を捜すバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。6月8日の放送では、広島県の平家落人ゆかりの地とされる“隠れ里”を訪問する。
ゲストはタレントの勝俣州和さんと国本梨紗さん。長野県・⽩⾺村出⾝の国本さんは「ポツンと⼀軒家のような場所で暮らしていたので、⽣活するのは向いていると思うんです」とVTRに興味津々の様子。⼀⽅の勝俣さんは「寂しがり屋で、お化けが怖いので、⾃分にはムリです」と明かす。
捜索隊が手にした衛星写真には、建物と広⼤な⽥んぼ、そして⽥んぼを縫うように細い道が通っている。聞き込みを開始すると、「麓の集落に暮らす娘さん夫婦が、現在も棚⽥の世話をしていると思います」という情報が寄せられる。だが、「⼭道はかなり狭いので気を付けてゆっくりと⾏ってください」と地元の人から⼼配される。⼭道に⼊った途端、⾞が通れるギリギリの崖道が続く。しかも急こう配の坂道のため、捜索隊は「(前方の)道が見えない」と悲鳴のような声を上げる。
そんな⼭道の終点までたどり着くと、ようやく広大な棚⽥が⾒えてきた。そこで出会ったのは、70歳の男性。「家を継ぐ者がいないので、私がこの家と棚⽥の世話をしているんです」と語り、麓の集落から毎日のように通っているという。
かつては集落だったというが、住⼈たちが次々と⼭を下り、45年前に一軒だけになった。この地は、平家の落⼈の隠れ⾥と伝えられ、⼭を登った先には、平家ゆかりの神社もある。幼い頃はこの地に暮らししていた男性は現在、神社と墓の管理もしている。捜索隊は、男性が義姉夫婦と共に続けている田植え作業にも密着する。
ゲストの勝俣さんは「ご両親やご先祖さまへの感謝の気持ちが消えることがないから、今もなお通っていらっしゃるんですよね」としみじみ語った。