NHK連続テレビ小説『あんぱん』は、今田美桜(28)が主演、北村匠海(27)が相手役を務め、世帯視聴率15%台を継続し好調を維持しています。特に、6月4日放送回では世帯16.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、たびたび16%を超える回も見られます。この好評に、妻夫木聡(44)の出演が加わり、ドラマはさらなる勢いを見せています。
ドラマ『あんぱん』ヒロインの今田美桜
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家やなせたかし氏と妻・小松暢さん夫妻をモデルにした作品です。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じています。物語は太平洋戦争の真っ只中を舞台に展開します。
第10週(6月2〜6日)では、北村演じる柳井嵩に赤紙が届き、出征するまでが描かれました。
妻夫木聡演じる軍人・八木信之介が登場
そして6月6日放送回からは新キャラクターとして、妻夫木聡演じる小倉連隊の軍人・八木信之介が登場しました。公式サイトでは「軍隊になじめない嵩を気にかけ、折にふれ助け舟を出す」人物と紹介されています。実際、八木の初登場シーンでは、嵩が上官から強烈な平手打ちを受けた一方で、八木は怒鳴ることはあっても手を上げることはありませんでした。
妻夫木自身は“八木信之介”を「一見厳しくも見えますが、冷静に繊細に物事を見つめ、本質を見抜く人。邪念なく嵩をみつめ、嵩のもつ清らかな心を大事に支えていけたらいいなぁと思っています」と評しています。
熱烈オファーで実現した初の朝ドラ出演
「妻夫木さんの朝ドラ出演は、『あんぱん』が初めて。同作の制作統括を務める倉崎憲チーフプロデューサーによる熱烈なオファーにより、出演が決まったそうです」と女性誌編集者は話します。
NHK公式サイトによると、倉崎チーフプロデューサーは、自身が初めて演出を務めた単発ラジオドラマ『世界から猫が消えたなら』(2013年7月/NHK-FM)に妻夫木が出演した日から、「いつか次は連ドラでご一緒できる日を夢見ていました」という強い思いを抱いていたといいます。
その後、「一昨年の秋」にロサンゼルスで久々の再会を果たし、その場で『あんぱん』へのオファーをありったけの思いを込めて伝えたということです。この「一昨年の秋〜」というのは、2023年10月に米ハリウッドで行なわれた映画祭『GLOBAL STAGE HOLLYWOOD2023』でのこととみられます。当時、妻夫木主演映画『ある男』(2022年)が国内外で絶賛されていて、同映画祭でも取り上げられていました。
好調な視聴率を維持する『あんぱん』に、妻夫木聡さんが加わったことで、物語はさらに深みを増し、今後の展開に期待が高まっています。