奈良県警橿原署は、同県橿原市のアパートで25日に火災があり、焼け跡から見つかった焼死体の首に刺し傷が1カ所あったと発表した。焼死体が見つかった部屋の住人男性のものとみられる車がアパートの駐車場に止めてあり、車のトランク付近に血痕が付着していたことも捜査関係者への取材で分かった。
この部屋に住んでいた会社員、竹株脩(たけかぶ・しゅう)さん(20)と連絡が付いておらず、県警は遺体の身元確認を急ぐとともに、事件の可能性もあるとみて慎重に捜査。血痕をDNA型鑑定するほか、現場の状況や出火前の人の出入りなどを調べている。
首の傷は致命傷ではなく、遺体の気道内にはすすが付着していて出火時には生きていたとみられる。
司法解剖の結果、遺体は20~30代の男性とみられる。