なんでも鑑定団に登場!超貴重MTGベータ版コンプリートセットに「驚きの鑑定額」世間が注目

テレビ東京系で放送された「開運!なんでも鑑定団」に、人気トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』のベータ版コンプリートセットが登場し、その驚きの評価額が話題を集めています。

マジックザギャザリングの鑑定回に出演した『開運!なんでも鑑定団』司会の菅井友香さんマジックザギャザリングの鑑定回に出演した『開運!なんでも鑑定団』司会の菅井友香さん

世界初のTCG、マジック:ザ・ギャザリングとは

『マジック:ザ・ギャザリング』(MTG)は、1993年に米国で誕生した世界初のトレーディングカードゲーム(TCG)として知られています。世界中に熱心な愛好家が存在し、現在でもその人気は衰えません。特に初期に発行されたカードは非常に高額で取引されるケースが多く、コレクターズアイテムとしての価値が高まっています。中でも、初期の拡張版であるアルファ版やベータ版に収録されている「ブラックロータス」のような特定の希少カードは、単体で驚くべき価格で売買されることがあります。実際、2024年にはこの「ブラックロータス」の1枚が、約300万ドル(日本円で約4億6000万円)という破格の価格で落札された事例もあり、レトロカード市場の活況を象徴しています。

お宝所有者とベータ版コンプリートセット

今回、「開運!なんでも鑑定団」にお宝を持ち込んだのは、定年退職後にFXトレードをされているという藤原さんです。彼が鑑定に出したお宝は、MTGが最初に発売したアルファ版の不備や誤植を修正して改めて発表された「ベータ版」の全種コンプリートセットでした。藤原さんは約25年前にMTGに熱中し始め、数年の歳月をかけて、当時の金額で約100万円を投じてベータ版の全302種類をすべて収集し揃えたとのことです。完全なセットを個人が収集するのは、カードの流通量や状態を考えると極めて困難な偉業と言えます。

驚きの鑑定結果「3800万円」

藤原さん自身は、このベータ版コンプリートセットの価値を2000万円と予想していました。しかし、番組内での鑑定結果は、その予想をはるかに超える「3800万円」という驚きの金額でした。鑑定士は、日本国内においてMTGベータ版の全302種類が完全な形で揃い、それが市場で取引されたという前例はほとんど、あるいは全くないのではないかと指摘。このコンプリートセット自体が市場における「奇跡的」な存在であり、その希少性が評価額に大きく影響したとコメントしました。

セット内の個別の高額カードの評価額も詳細に示されました。「ブラックロータス」1枚が800万円、「モックスサファイア」1枚が180万円、そして「パワー9」と呼ばれる特に価値の高い9枚のカード全体では2010万円という内訳でした。これらの個別のカード価値の積み重ねだけでなく、全種類が揃っているという「コンプリート」の状態そのものに、極めて高い付加価値が付いた形です。

世間の反響

今回のMTGベータ版コンプリートセットの鑑定結果は、インターネット上でも大きな反響を呼んでいます。SNSなどでは「ベータ版コンプリート持ってるのすごすぎる」「当時の100万円が今や3800万円か、すごい時代だ」「あの状態で302枚全部揃ってるなんて奇跡」「かなり良い状態で保管されてたんだろうな、手入れも大変だったはず」といった驚きや羨望の声、そして適切な保管状態への推測などが多く寄せられています。特定の趣味の世界におけるヴィンテージアイテムが、いかに大きな資産価値を持つことがあるのかを改めて示す事例として、多くの人々の関心を集めました。

今回の「開運!なんでも鑑定団」での鑑定結果は、トレーディングカードゲームの中でも特に歴史のあるMTGの初期カード、特にベータ版のコンプリートセットがいかに希少で高額なコレクターズアイテムであるかを改めて浮き彫りにしました。個別の高額カードの価値に加え、「全種類を完璧に揃える」という困難な偉業が生み出したコンプリートセットとしての付加価値が、驚きの3800万円という評価に繋がったと言えるでしょう。これは単なるゲームカードではなく、一つの文化遺産、あるいは投資対象としても注目される、現代社会の一つの現象と言えます。

[出典] Yahoo!ニュース (https://news.yahoo.co.jp/articles/c94245600a8065f943f7c4add65a4efaa5981234)