『特捜9 final season』最終回、渡瀬恒彦さんへの「感動演出」にファン涙 『9係』への粋な計らいとは

テレビ朝日系の人気ドラマシリーズ『特捜9 final season』(主演:井ノ原快彦)の最終回が、本日11日に放送されました。故・渡瀬恒彦さんが主演を務めた前身シリーズ『警視庁捜査一課9係』(2006年~2017年)を受け継ぎ、2018年からスタートした『特捜9』の通算20作目となる集大成となる本作の完結は、多くの視聴者の注目を集めていました。特に、最終回で描かれた『9係』そして渡瀬さんへの深い敬意を示す演出が、SNSを中心に大きな反響を呼んでいます。

最終回のあらすじと伏線

最終回のタイトルは「ありふれた水曜日」。検挙率の高い特捜班に、テレビの密着取材が入るという展開でした。班長である浅輪直樹(井ノ原さん)が取材の中で前身である『9係』について語る際、ADの九野優樹(岡部ひろきさん)が異常な反応を見せます。翌日から密着取材を担当することになった九野は、特捜班の歴史を知りたいと、20年前の事件資料を由真に依頼。取材が進むにつれて、九野に隠された『9係』と深く関わる過去が明らかになっていきます。

『9係』ファン感涙のラストシーン

物語のクライマックス、直樹が段ボール箱を開ける場面で、故・加納倫太郎係長(渡瀬さん)が使っていた調理道具と、『9係』時代の写真が見つかるシーンが描かれました。これは長年のシリーズファンにとって非常に感慨深い瞬間となりました。

『特捜9 final season』最終回、浅輪直樹が段ボールから加納係長の調理道具と9係の写真を見つける『特捜9 final season』最終回、浅輪直樹が段ボールから加納係長の調理道具と9係の写真を見つける

蕎麦の賞味期限に隠されたメッセージ

見つかった調理道具の中には蕎麦が入っており、その賞味期限は「2017.04.12」と記されていました。この日付は、渡瀬さん逝去後に放送された『9係 season12』の初回放送日であり、シリーズの歴史、そして渡瀬さんへのオマージュであることが示唆されました。この細部に込められたメッセージは、多くの視聴者の胸を打ちました。

SNSでの反響「愛に溢れてる」「泣いた」

このラストシーンに対して、SNS上では瞬く間に多くのコメントが寄せられました。「蕎麦の賞味期限が9係season12の開始日でしたか…泣かすね」「蕎麦の賞味期限って…もしかしてと思ったけどやっぱりそうだ」「渡瀬さんが亡くなった年から時が止まっていたのかと思うとまた泣ける」「こんなに愛に溢れた終わり、ありがとう」といった感涙や感謝の声がSNS上に多数寄せられています。

長年の歴史を持つ本シリーズの完結は、単なるドラマの終わりではなく、『9係』から続く絆と、故人への温かいメッセージが込められた、多くのファンにとって忘れられない最終回となりました。

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