国民民主党は11日、山尾志桜里元衆院議員の参議院選での公認取り消しを発表した。この決定は、山尾氏が抱える不倫疑惑や過去の不正疑惑に関する釈明会見後に行われたもので、党内外に大きな波紋を広げている。特に、山尾氏が出馬表明のきっかけを「当選同期の玉木雄一郎代表からの誘い」としていたことから、党首である玉木氏への注目も高まっている。
玉木代表にも過去の騒動が
山尾氏の問題に加え、国民民主党の玉木代表自身も過去にいくつかの騒動が報じられており、今回の件で再び批判の対象となっている。「元グラドルとの不倫騒動」や「備蓄米は“動物のエサ”」発言などが挙げられ、党全体のイメージ失墜につながりかねない状況だ。
SNSで拡散する「ゼロ距離」写真
そうした中、玉木氏の「女性との距離感」に関するあるX（旧Twitter）投稿が静かに、しかし急速に拡散している。この投稿は、玉木氏が女性政治家と並んで写る2枚の写真を添え、「いつも思うんですけど、女性との距離感おかしくないですか?」と疑問を投げかけたものだ。1枚は、山尾氏との街頭演説時の写真で、玉木氏が山尾氏にやや重なるような位置関係に見えるもの。もう1枚は、国民民主党公認候補である渡邉莉央氏との記念撮影で、玉木氏が渡邉氏に非常に近く立っており、渡邉氏がそれを避けるように少しのけぞっている様子が捉えられている。党首として親密さや一体感をアピールする意図があったのかもしれないが、セクハラへの意識が高まる現代において、この物理的な距離の近さは議論を呼んでいる。
参議院選挙に向けて活動中の国民民主党・玉木雄一郎代表
賛否両論のコメントが殺到
この投稿に対するリプライや引用ポストには、様々な声が寄せられている。批判的な意見としては、《（渡邉氏の）身体が逃げてる》《のけぞってて草》《かなり引いてますね》《2枚ともちょっと避けられている》《（山尾氏は）笑うしかない感じ?》など、「避けられている」「不自然だ」と感じるものが目立つ。一方で、《玉木さんはいつもこんな感じ》《男性とも女性とも近い》《仕事をしてくれれば問題ない》といった擁護や、「距離感は問題ない」とする声も少なくない。
支持率への影響は
こうした一連の騒動は、国民民主党の支持率にも影響を与えている可能性がある。NHKの世論調査では、国民民主党は3月、4月には立憲民主党を上回り自民党に次ぐ2位となるなど勢いを見せていた。しかし、5月、6月には再び立憲民主党に抜かれ3位に後退しており、山尾氏の公認取り消し騒動がこの傾向に拍車をかけたとの見方が出ている。
参院選への行方
山尾氏の公認取り消し、そして玉木代表自身の過去や今回の「距離感」に関する指摘など、国民民主党は参議院選挙を前にして様々な逆風に直面している。これらの話題が尽きない状況の中、来る参院選で国民民主党、そして玉木代表はどのような結果を出すのか、注目が集まる。
