■林官房長官「再発防止を厳重に申し入れた」
自衛隊の哨戒機が太平洋上で中国軍機におよそ45メートルまで接近されたことについて、林官房長官は「中国側に再発防止を厳重に申し入れた」と明らかにしました。
林官房長官
「このような中国軍機による特異な接近は偶発的な衝突を誘発する可能性があることから/中国側に対して深刻な懸念を表明し、再発防止を厳重に申し入れたところでございます」
また、「今後ともわが国周辺の警戒監視活動に万全を期す」と強調しました。
海上自衛隊の哨戒機は7日と8日、太平洋を航行している中国海軍の空母を警戒監視していた際、空母から離陸した戦闘機に追従され水平距離およそ45メートルまで接近されたり前方を横切られるなどしたということです。
■中国メディア「日本側が中国軍の艦載機を監視して追跡しているのに…」
一方、中国共産党系のメディア「環球網」は、日本側が「現場の写真を使って煽りたてている」と評論しました。
「日本側が中国軍の艦載機を監視して追跡しているのに空母『山東(サントウ)』の艦載機が異常接近したと逆にクレームを入れている」と主張しています。
また、「自衛隊機による中国機の監視・追跡は珍しくはない」と強調しました。
この件について、中国人民解放軍はまだ公式なコメントを出していません。
テレビ朝日報道局