6月13日、兵庫県警が斎藤元彦知事と片山安孝元副知事を背任の疑いで書類送検したことが明らかになった。
問題となっていたのは、2023年11月に行われたプロ野球の阪神・オリックスの優勝パレード。兵庫県の元県民局長X氏(故人)の告発文書に、「パレードの必要経費を補うため、信用金庫の県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせた」旨の記述があった。
これについて昨年10月、市民団体が、本来は不要である予算を増額したことで県に損害を与えたとして、背任の疑いで兵庫県警に刑事告発していた。斎藤知事や片山氏は不適切な税金投入を否定しており、今後の神戸地検の判断が注目される。
斎藤知事の兵庫県政における「最暗部」である、優勝パレード補助金問題。「週刊文春」は今回、情報公開請求により、新たに複数の内部資料を入手した。一連の資料からは、斎藤知事を動かしてきたある人物の存在が明らかに――。
現在配信中の「 週刊文春 電子版 」では、斎藤氏が「ある人物」に追従してきた過去に加え、パレードの厳しい資金繰りや、兵庫県が資金集めに奔走せざるを得なかった理由が浮き彫りになる内部資料の内容を詳報している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル