山尾志桜里氏、国民民主党が参院選公認見送り ひろゆき氏も私見

実業家の西村博之(ひろゆき)氏が自身のSNSを更新し、国民民主党が夏の参院選比例代表での山尾志桜里元衆院議員の公認見送りを決めた件に言及しました。この決定は、山尾氏の過去の不倫疑惑に対する批判が相次いだことを受けてのものです。

公認見送りの決定と党代表の説明

国民民主党は11日の両院議員総会で、山尾氏の参院選比例代表候補としての公認を見送る方針を正式に決定しました。玉木雄一郎代表は、その理由について、山尾氏に対する「十分な理解と信頼が得られないと判断した」と説明しました。

過去の疑惑と社会的反響

山尾氏は衆院議員だった2017年に週刊誌で不倫疑惑が報じられました。当時、山尾氏は事実関係に関する詳細な説明を行わないまま、2021年に一度政界を引退しています。しかし、国民民主党が先月14日に次期参院選での山尾氏の公認内定を発表すると、SNS上では過去の疑惑を蒸し返す形で、疑問や批判の声が殺到しました。党執行部は、このまま山尾氏を擁立した場合、目前に控えた東京都議会議員選挙や夏の参院選本番における党勢拡大に深刻な影響が及ぶことを懸念し、判断を迫られました。

山尾氏の会見と説明責任

山尾氏は公認内定取り消し方針が伝えられる前の今月10日、記者会見を開き、改めて過去の不倫疑惑について言及しました。会見で山尾氏は、疑惑を「私生活の件」と表現し、「8年間の自分には大変なおごりがあった」と述べて謝罪の意を示しました。しかし、具体的な事実関係に関する質問が飛ぶと、「お話しすることは控えさせてもらいます」と述べ、詳細な説明を避けました。疑惑の核心部分について一切払拭できなかったことが、党が最終的に公認見送りを決定する大きな要因となりました。

国民民主党は公認内定そのものは取り消さない形をとりましたが、参院選に向けた最終的な「公認」への切り替えを行わない方針を決定。これにより、山尾氏が今回の参院選に出馬する可能性は事実上なくなりました。永田町では、玉木代表自身の過去の 불륜報道や、かつて党に所属していた平岩征樹衆院議員(当時)の偽名 불륜問題など、党内で 불륜を巡る問題が続いていた経緯もあり、山尾氏の擁立そのものに対する疑問の声も聞かれていました。

ひろゆき氏、山尾志桜里氏の参院選公認見送りについてコメントひろゆき氏、山尾志桜里氏の参院選公認見送りについてコメント

ひろゆき氏の私見

一連の報道や国民民主党の決定に対し、実業家のひろゆき氏は自身のSNSを更新し、私見を述べています。ひろゆき氏は、「一般人からみた山尾さんの불륜疑惑は一線を超えた悪事」と指摘。さらに、「性的行為の物的証拠はほぼ入手不能なので『性的行為はない』と虚偽でも主張するのは法廷論争としてはアリ。 불륜被害者の妻が自殺しても法的な責任は発生しない。ただ、法的な責任と普通の人の『有責』のラインは違う」と持論を展開しました。

山尾志桜里氏を巡る主な経緯

山尾氏のこれまでの政治活動における主な出来事は以下の通りです。

  • 2009年8月:第45回衆院選に民主党公認で愛知7区から出馬し初当選。女性議員の一人として注目を集める。
  • 2012年12月:衆院選で落選。
  • 2014年12月:衆院選で当選し国政に復帰。
  • 2016年3月:民進党(民主党と維新の党が合流)の政調会長に就任。
  • 2017年9月:週刊誌で불륜疑惑が報じられ、民進党を離党。
  • 2同年10月:衆院選に無所属で立候補し当選。
  • 2同年12月:立憲民主党に入党。
  • 2020年3月:立憲民主党を離党。
  • 2同年7月:国民民主党に入党。
  • 2021年6月:野党4党による内閣不信任案提出に反発。その直後に次期衆院選への不出馬を表明。国民民主党の比例東京ブロックに単独1位で立候補予定だった。
  • 2025年5月14日:国民民主党が次期参院選での比例代表候補としての擁立を発表。
  • 2同年6月10日:記者会見を開き、過去の 불륜疑惑について謝罪したが、詳細な説明は避ける。
  • 2同年6月11日:国民民主党が両院議員総会で、参院選での公認見送り方針を決定。

まとめ

今回の国民民主党による山尾志桜里氏の参院選公認見送り決定は、過去の行為に対する政治家の説明責任と、公人への社会的な信頼が依然として厳しく問われている現実を浮き彫りにしました。山尾氏の参院選出馬の可能性は事実上消滅し、この一件は今後の政治における候補者擁立や選定プロセスに影響を与える可能性があると考えられます。

Source: Yahoo!ニュース / スポニチアネックス