【AFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相およびイランのマスード・ペゼシュキアン大統領とそれぞれ電話会談を行った後、イスラエルによるイランへの一連の攻撃を非難した。ロシア大統領府(クレムリン)が13日、明らかにした。
クレムリンは13日の声明で、「ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアがイスラエルの行動を非難することを強調した。こうした行動は国連憲章と国際法に違反する」と述べた。
プーチン氏はネタニヤフ氏に対し、「緊張のさらなる激化を防ぐため、仲介役を務める用意がある」と伝えたとされる。
クレムリンはさらに、ロシアは「中東全体にとって最も悲惨な結果をもたらす現状の解決」に向けて尽力していると述べた。
これに先立ちロシアは同日、同国がウクライナ侵攻を進める中で軍事的な結び付きを深めるイランへのイスラエルの攻撃を非難していた。
ロシア外務省は声明で、「国連加盟国の主権、国民、平和的な都市、そして原子力エネルギーインフラに対する無謀な軍事攻撃は、断じて容認できない」として、イスラエルによるイラン攻撃を「残虐行為」と呼んだ。
プーチン氏をはじめとするロシア高官は、パレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルの行動も非難しているが、これまでのところイスラエルとの実務関係は維持している。【翻訳編集】 AFPBB News