藤田晋氏、サイバーエージェント社長退任へ 2026年会長就任の真意

サイバーエージェント社長の藤田晋氏(52)が14日、ニッポン放送のラジオ番組「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」に出演し、2026年に予定する自身の社長交代の理由を明かしました。自身は会長職へ移り、後任社長は内部から昇格させる計画です。多角的に事業を展開するサイバーエージェントの今後の経営体制に注目が集まります。

創業から多分野で活躍

1998年に24歳でサイバーエージェントを創業した藤田氏は、幾多の経営危機を乗り越え、「アメーバブログ」やインターネットテレビ「ABEMA」などを成功させました。さらに、麻雀プロリーグ「Mリーグ」のチェアマン、麻雀世界大会の日本代表監督、サッカーJ1町田ゼルビアの社長、そして競走馬の馬主としても知られるなど、幅広い分野で活躍しています。

サイバーエージェント社長としてメディア出演する藤田晋氏サイバーエージェント社長としてメディア出演する藤田晋氏

社長退任を決めた理由

番組内で歌手の和田アキ子氏から、まだ若いのに社長を辞める発想について問われた藤田氏。彼は「サイバーエージェントを始めて27年が経ち、どんどん自分に仕事が集まってきて、誰にも引き継げない仕事になっていくことに矛盾を感じていた」と説明しました。特に上場企業として、誰が担当しても会社を大きく成長させるべきだとの思いが背景にあります。また、「10年とかの単位があっという間にたつことを凄く実感している」と感じ、早いうちからちゃんと引き継げる会社に変えなければならないと、4年前から準備を進めてきたとのことです。

2026年4月に会長へ

藤田氏は、2023年の自身のブログで「3年後、2026年にサイバーエージェントの新社長を内部から昇格させ、私は会長になることを決めました」と既に公表していました。今回の番組でも、その計画を改めて確認。「一応来年の4月には、私は会長になる予定なんですけど。新社長が誕生するってことですね」と具体的に語りました。

円滑なバトンタッチ

和田氏が「会社も変わると思いますか?」と尋ねると、藤田氏は「まあ変わらないように、時間をかけて引継ぎをやってきたという感じなんですけど」と回答。長期間にわたる準備を経て、スムーズな経営体制の移行を目指している姿勢がうかがえます。

藤田氏の社長交代は、サイバーエージェントの持続的な成長を見据えた戦略的な一手です。2026年春の会長就任と新社長への移行プロセスは順調に進んでおり、今後の同社の動向が注目されます。

【引用元】Yahoo!ニュース(スポニチアネックス)