藤井風、『徹子の部屋』で衝撃衣装を披露!サイババ傾倒疑惑で深まる議論の背景

シンガーソングライターの藤井風が9月8日に放送されたトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に初登場し、その独創的で衝撃的なスタイルが視聴者の間で大きな話題を呼んだ。全身黒づくめの衣装に長い耳、額にもレンズが付いたサングラスという“攻めたスタイル”は、番組冒頭からMCの黒柳徹子をも驚かせた。彼の登場は瞬く間にSNSを席巻し、その高い音楽性と共に、以前から囁かれているインドの新興宗教指導者サイババへの傾倒疑惑が改めて注目されるきっかけとなっている。

音楽界を席巻する藤井風、その独特な世界観

藤井風は2019年11月にデビュー曲「何なんw」を配信リリースし、翌2020年にメジャーデビューを果たした。幼少期からのピアノ経験に裏打ちされたその音楽性は、国内外から高い評価を受け、瞬く間に多くのファンを魅了してきた。

今回、『徹子の部屋』に登場した藤井は、部屋の白いドアを開けると、全身黒づくめの衣装に、長い耳をつけ、さらに額にもレンズが付いた特異なサングラスを着用していた。この予想外のスタイルに、黒柳徹子も思わず「わあ、なんだ、びっくりした」と驚きを隠せない様子だった。この度肝を抜く登場は、X(旧Twitter)上で即座に拡散され、「ゴキブリの陽性さん」(※原文ママ)や「レディーガガ並に衣装のインパクト強すぎて爆笑」といったコメントが相次いだ。2011年にレディー・ガガが同番組で披露した“玉ねぎ衣装”に匹敵する衝撃と受け止められたのだ。

レコード会社関係者によると、この独特な衣装は、6月に配信された楽曲「Hachiko」のミュージックビデオで使用されたものだという。楽曲の歌詞が忠犬ハチ公の物語をベースにしていることから、衣装のイメージは犬を表現していると明かされた。藤井本人は番組で、黒柳の美しさを引き合いに出し、「僕も一張羅をおろしてこなければ」と、気合いを入れて選んだ格好だと説明していた。

徹子の部屋で全身黒づくめの奇抜な衣装を着用し登場した藤井風徹子の部屋で全身黒づくめの奇抜な衣装を着用し登場した藤井風

再燃するサイババ傾倒疑惑と「ステルス布教」への懸念

藤井風を取り巻く話題の中で、長らく尾を引いているのが、サイババへの傾倒疑惑だ。芸能ジャーナリストは、彼の父親が熱心なサイババ信仰者であると報じられており、藤井自身もその影響を強く受けていると指摘する。実際、彼のアルバムタイトル『HELP EVER HURT NEVER』や『LOVE ALL SERVE ALL』は、サイババの有名な言葉であることで知られている。

2023年にこうしたサイババとの関係が報じられると、一部からは藤井の音楽活動が「ステルス布教(こっそり布教活動を行うこと)」なのではないかという厳しい見方が向けられるようになった。しかし、藤井本人はこの疑惑について、これまで一切コメントをしておらず、曖昧な状態が続いている。

今回の『徹子の部屋』出演についても、Xでは「藤井風見るとサイババ思い出す…」「最新のアルバムは3代目サイババの名前『プレマ』。聡明な黒柳徹子さんがその事に言及しなかったのはとても残念」「ここ最近の宗教感ゴリゴリはちょっと受け付けれないレベルになってきた」といった批判的な意見も散見された。彼の奇抜な衣装を「独自性」と捉えるファンがいる一方で、こうした背景を知る人々からは単なる「個人のセンス」とは異なる「何か」を感じ取る声も上がっている。

独自性と物議の間で揺れるアーティストの真意

藤井風の芸術的な表現と、彼に付きまとうサイババ傾倒疑惑は、今や彼のパブリックイメージを形成する不可分な要素となっている。彼のユニークな衣装や楽曲に込められたメッセージが、純粋なアーティストとしての探求なのか、それとも深い思想や信仰に基づくものなのか、その解釈は視聴者やファンの間で分かれているのが現状だ。

本人が沈黙を保つ中、彼の真意を巡る議論は深まるばかりであり、今後の藤井風の活動や発言が、これらの疑惑に対してどのような光を当てるのか、引き続き注目が集まることだろう。

参考文献:

  • レコード会社関係者への取材
  • 芸能ジャーナリストへの取材