韓国人気チキン店で客と店主がトラブル 配達アプリ手数料巡り物議

【ソウル聯合ニュース】韓国で人気のあるフライドチキン店を巡り、客と店主の間で注文方法に関するトラブルが発生し、インターネット上で物議を醸している。常連客が配達アプリでテイクアウトを注文後、急きょ店内飲食に変更したところ、食事後に配達アプリの手数料支払いを求められたことをオンラインコミュニティに投稿したのが発端。この一件は、配達アプリの利用に伴う店舗のコスト負担や顧客対応に関する議論を呼んでいる。

注文方法の変更と価格調整

問題となった客は、普段から週に3〜4回ほど利用している店の常連だった。この日も当初は持ち帰るつもりで、配達アプリを通じてテイクアウトの注文を完了させた。しかし、その後友人との予定が入り、急きょ店内で食事をすることに変更した。客は店主に事情を説明し、店内飲食に切り替えた。店側は、配達注文と店内利用では料金が異なることを説明し、客はその差額分を支払った。客の説明によれば、例えばテイクアウトが1万ウォン(約1000円)の場合、店内料金は1万1000ウォン(約1100円)となり、2人分で2000ウォン(約200円)の差額を追加で支払ったという。

配達アプリで注文された韓国のフライドチキンが入った箱配達アプリで注文された韓国のフライドチキンが入った箱

食事後のアプリ手数料追加請求

ところが、客が食事を終えて店を出ようとした際、店主から声をかけられた。店主は「このような注文方法は困る。アプリの手数料が余分にかかる」と述べたという。客は「申し訳ありません。次回からは直接店で注文します」と謝罪し、その場を収めようとした。しかし店主はさらに、「手数料分も支払ってほしい」と要求したとされる。客が「アプリのテイクアウト注文と電話での注文価格は同じではないのですか?」と問い返すと、店主は「うちは1羽売るごとに手数料が発生する。それを分かっていない」と主張したと客は明かしている。

オンラインコミュニティでの反応と議論

この常連客は、店主とのやり取りに困惑し、体験談をオンラインコミュニティに投稿した。「最初からアプリ注文はキャンセルして店内で再注文するよう一言指示があれば問題なかったはずだ。店内料金の差額に加え、さらに追加料金まで求められるとは」と不満を述べた。この投稿に対し、ネット上では店主の対応に対する疑問や批判の声が多く寄せられた。「常連客相手に、なぜわざわざ揉め事にするのか」「アプリ注文が問題になるなら、注文を受ける前に明確に説明すべきだった」「結局、売ってから手数料負担が惜しくなり、後から請求しようとしたのではないか」といったコメントが目立っている。この一件は、飲食店における配達アプリの運用実態と、それに関連する顧客とのコミュニケーションのあり方の難しさを浮き彫りにしている。

参考資料

KOREA WAVE/AFPBB News (オリジナル記事)