国際オリンピック委員会(IOC)傘下のオリンピック文化遺産財団の特別協力を得て、国立映画アーカイブ(東京・京橋)で現在、「オリンピック記録映画特集-より速く、より高く、より強く」が開催されている。
オリンピック記録映画の中から、日本の観客になじみ深い大会や芸術性が高く評価された作品が日替わりで上映。1998年長野冬季大会のほか、1964年東京夏季大会をめぐる短編ドキュメンタリーの選集など計27作品にのぼる。
映画「男と女」で知られるクロード・ルルーシュ監督による「白い恋人たち」(1968年グルノーブル大会)も30日と12月19日に上映される。フランシス・レイの同名のメインテーマ曲は当時、日本でも流行した。
IOCのプロジェクトによりデジタル復元され、映像も音響も細部まで鮮明によみがえったという。会期中、復元担当者を招いて特別講演会(11月30日)が開催される。また、サイレント映画にはスポーツ史の専門家によるライブ解説や弁士、音楽伴奏を付けた上映も行われる。問い合わせはハローダイヤル、03・5777・8600。