泉房穂氏、参院選へ事務所開き 現金給付巡り自民批判「びっくりした」

元兵庫県明石市長の泉房穂氏(61)は15日、今夏の参院選兵庫選挙区(改選3)に無所属で立候補することを表明し、神戸市内で事務所開きを行いました。同市内で街頭演説も実施。物価高対策としての現金給付案を巡り、自民党を厳しく批判しました。

神戸市での参院選街頭演説で支持者に語りかける泉房穂氏神戸市での参院選街頭演説で支持者に語りかける泉房穂氏

自民党の現金給付案に異論

事務所開き前に行った街頭演説で泉氏は、自民党が夏の参院選公約に国民1人あたり数万円の現金給付を盛り込む方針に対し、「びっくりしましたよ、石破総理。お金がないと言いながら、参院選が近づいて、いきなりどっかからお金が出てきて、さすがにびっくりしました」と述べました。

財源論と代替案

さらに「お金を1人、2万、4万を配るなら財源は4兆、5兆が必要になりますよ。食料品の消費税率を0%にできますよ。実際にできるのに、できないのはうそっぱち。したくないだけです」と、現金給付よりも食料品への消費税減税の方が現実的かつ効果的だと訴えました。

妻からの「厳重注意」

「明石の暴言王」として知られ、過去にも発言が物議を醸したことがある泉氏ですが、この日の事務所開きでマイクを握った妻からは「言わないでいいことを言わないように」と「厳重注意」を受け、これには泉氏も苦笑いを見せました。

兵庫選挙区の立候補表明者

今夏の参院選兵庫選挙区では、泉氏のほかにも多くの候補者が立候補を表明し、激戦が予想されます。主な顔ぶれとしては、自民党現職の元法務政務官加田裕之氏、公明党現職の元農林水産政務官高橋光男氏、共産党新人で元県議金田峰生氏、日本維新の会の新人で吉平敏孝氏、元経産省職員で国民民主党の新人で多田ひとみ氏、元大学教授でれいわ新選組の米村明美氏、元JR東海社員で社民党の来住文男氏、建築事務所代表で参政党の藤原誠也氏、政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏、農業で政治団体「無所属連合」の高橋秀彰氏、主婦で政治団体「多夫多妻党」の永安祐子氏らが挙げられます。

泉房穂氏の参院選兵庫選挙区に向けた選挙活動が本格的に始まりました。政策論争とともに、「暴言王」の異名を持つ氏の発言スタイルにも引き続き注目が集まります。

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