コメ流通評論家の常本泰志氏が16日、フジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月~金曜前8・14)にリモート出演。コメの価格高騰問題について言及した。
政府は、コメの高値での転売を禁止するため、国民生活安定緊急措置法の政令改正を閣議決定。23日から適用する。小泉進次郎農相は13日の閣議後記者会見で、随意契約で放出する政府備蓄米は「安価で販売されるため転売のリスクが高い」と指摘。「一人でも多くの方に備蓄米が届くような環境整備が必要だ」と説明した。
農林水産省は、備蓄米以外にもコメの流通量を確保するため、無関税のミニマムアクセス(最低輸入量)による主食用米輸入の前倒しに向けた入札の公告を13日に実施。3万トン分を対象に27日に入札を実施する。このうち3000トンを上限に加工用米の枠も設ける。
常本氏は、小泉氏が10日に2021年産と20年産の政府備蓄米を随意契約で20万トン追加放出すると発表し「コメをじゃぶじゃぶにしていかないといけない。それじゃなかったら価格は下がらない」と発言したことについて、「あんまりじゃぶじゃぶさせるのはよくないですし、たしかに必要な分を出していいと思うんですよ。必要以上というのは相場にすぐ影響してきますので。株価と一緒なんですよ、コメの値段というのは。だからちょっとした要因で上昇幅があるので、穏やかなソフトランディングをさせて、今の値段が高いんですけど、それが少しずつ下がってくるのを皆さん、待っていただけたらなという思いではいます」と自身の意見を述べた。