殺人の疑いで逮捕された男の自宅の飾り棚には、当時21歳の女性の頭蓋骨が置かれていました。男は警察に対して「小さいころから殺人願望のようなものを抱いていた」と供述しているということです。
【画像】「小さいころから“殺人願望”抱いてた」飾り棚に頭蓋骨…7年前から不明の女性と判明
家族と暮らしていたマンションが事件の現場でした。
容疑者を幼少期から知る人
「両親もいい人だし、本当仲のいい夫婦で。息子さんたちも知ってたからね。みんないい子だったの。もう本当信じられない。ショックで具合悪くなっちゃう」
逮捕されたのは無職の齋藤純容疑者(31)。2018年1月4日ごろ、茨城県に住んでいた21歳の女性を殺害した疑いが持たれています。
齋藤容疑者の供述
「殺したことは間違いないが、同意の上で殺している」
女性は7年前から行方が分からなくなっていた宮本果歩さん(当時21)。宮本さんは「住み込みのバイトに行く」と家族に置き手紙を残し、土浦駅から電車に乗り、大宮駅へ。それが最後の足取りでした。
事態が動くきっかけとなったのは去年8月、さいたま市で起きた別の女性のスマートフォンが盗まれた事件。警察は先月、齋藤容疑者を窃盗の疑いで逮捕し、自宅の捜索に入りました。その際、飾り棚に並べてあった3つの頭蓋骨を発見したといいます。
そのうち1つは木製の模型。しかし2つは人間の骨でした。1つはインターネットで購入したものでしたが、残る1つは鑑定の結果、宮本さんの頭蓋骨であることが判明しました。
齋藤容疑者の供述
「小さいころから殺人願望のようなものを抱いていた。動機は殺意そのものである」
2人の接点はSNSでした。警察によると、齋藤容疑者は事件の2カ月ほど前から宮本さんとメッセージのやり取りを複数回重ね、自宅に呼び出しました。計画性も伺えます。
齋藤容疑者の供述
「宮本さんのスマホのSIMを抜き取らせたり、位置情報が記録されないようにやり取りして、大宮まで来てもらった。殺害前には遺書を書かせた」
齋藤容疑者は遺体の切断についてもほのめかしているということです。
亡くなった宮本さんの家族がコメントを発表しました。
宮本さんの家族
「私たち家族は突然の知らせを受け、いまだ受け止めきれない気持ちのままです。私たちにとってかけがえのない娘です。今は家族で静かに娘を偲びたいと思います」
警察は、死体損壊などの余罪についても慎重に調べています。
テレビ朝日