麻雀プロリーグ「Mリーグ」に参戦するチーム「BEAST X」は、先日行われたメンバー入れ替え戦オーディション最終戦で、下石戟(日本プロ麻雀協会)選手がポイントトップに輝き、見事Mリーガーへの道を切り開きました。この優勝により、下石選手は2025-2026シーズンからのBEAST Xの一員として指名されることが決定しました。
BEAST Xは、BS10が運営するチームであり、来たる2025-2026シーズンは既にプロ棋士・鈴木大介氏、元乃木坂46・中田花奈氏との選手契約を発表しています。残る2枠のうち1枠を下石選手がオーディションで勝ち取った形となり、もう1名は6月30日のドラフト会議で指名されます。Mリーガーはプロ雀士にとって誰もが目指す最高の称号ですが、下石選手はオーディション経由での加入について冷静に分析しています。「オーディション経由と直接指名では、求められるものや背負うものが違う」と感じており、オーディションで選ばれた選手は「必ず自身の勝利がチームのために必要」であると語ります。過去にオーディション選手が成績不振で契約満了となるケースがあることを踏まえ、「それを避けるためにもしっかり準備していきたい」と意気込みを述べました。
Mリーグ BEAST X オーディション優勝を決めた下石戟選手
自身の勝ち星について問われると、下石選手は強い自信を見せました。「かなり勝てると思います。試合いっぱい出させてもらえたらいいな。自信はあります。渋川難波プロのように200勝を目指したい」と具体的な目標を宣言しました。
EX風林火山オーディションとの兼ね合い
BEAST Xのオーディションを優勝したものの、下石選手のMリーガー入りチームはまだ最終確定ではありません。なぜなら、同じくMリーグのチーム「EX風林火山」の入れ替えオーディションにも参加しており、万が一両方のオーディションで優勝した場合、下石選手自身が加入するチームを選択できる権利を持つからです。EX風林火山のオーディションも優勝した場合どうするかと尋ねられると、「まだ決めていません」と前置きしつつ、麻雀面で最もお世話になっているのがEX風林火山の二階堂亜樹選手権監督、Mリーガー以外の関係者で最もお世話になっているのがBS10を運営するジャパネットグループの高田旭人社長であると明かしました。最終的な決め手については、「周りとしっかり相談しながら、麻雀面とプライベート面のバランスを考えつつ」と述べ、「年俸ですね。ま、それは冗談です。秘密です」とユーモアを交えてかわしました。
警戒する選手、対戦したい選手
現在Mリーガーとして確定している選手の中で、特に「警戒している選手」としてEX風林火山の勝又健志プロ、そして「対戦してみたい選手」としてBEAST Xの鈴木大介プロの名前を挙げました。警戒する理由について、「勝又さんのことはすごくリスペクトしていて、読みづらく、やりづらい相手だと感じています」と説明。対戦したい理由については、「鈴木さんには認められたいという思いが強く、だからこそ対戦したい」と語りました。
BEAST Xで担いたい役割
もしBEAST Xに加入した場合、どのような役割を担いたいかという問いには、「エースになりたい」と即答しました。チームにおける自身の使命について、「チーム全体の麻雀力の底上げに貢献したい。発信力も大事ですが、それよりも麻雀の実力でチームを牽引していくことこそ、自分に求められていることだと思っています」と、自身の役割への強い意志を示しました。
今後の注目
BEAST Xのオーディションを制し、Mリーガーへの道を切り開いた下石戟選手。しかし、EX風林火山のオーディション結果次第では、自身が加入チームを選択するという異例の状況に直面します。今後のEX風林火山のオーディションの行方、そして下石選手が最終的にどのチームを選択し、Mリーグの舞台でどのような活躍を見せるのか、注目が集まります。