【アーメダバード共同】インド西部グジャラート州アーメダバードで12日に起きたエア・インディア機墜落事故は、婚約して間もない2人の命も奪った。女性側の両親にあいさつするため、居住する英国から故郷のインドへ。新生活に期待を膨らませ、英国に戻るところで運命が暗転した。
女性はグジャラート州出身のビブティ・パテルさん(27)。2023年8月にロンドンに渡り、理学療法士として働く傍ら、IT大手アマゾン・コムの現地オフィスでもパートタイムで勤務していた。親族の技師アニルさん(52)は「聡明な子だった」と話す。
アニルさんによると、ビブティさんは4月30日に婚約したばかり。相手は半年ほど前に職場で知り合ったハーディク・アバイヤさん(27)で、同じグジャラート州出身だった。
婚約式はロンドン在住のハーディクさんの両親立ち会いで開かれ、ビブティさんの家族はオンラインで参加した。2人は5月26日、グジャラート州に帰郷した。
2人は英国に戻るため、今月12日に空港へ。機内を見せてくれたが、それが最後の姿になった。