大学受験系YouTuber「wakatte.TV」でチャンネル登録者数60万人を超えるびーやま氏は、「学歴なんて関係ない」という巷説に対し、真っ向から異議を唱えています。同氏によれば、大学受験は人生において「勝ち組」と「負け組」を分ける最初の重要な分岐点の一つです。本記事では、びーやま氏が著書で語る学歴の「真実」について、その核心部分をご紹介します。
改めて、びーやま氏が最も強調するのは、「大人になれば学歴は関係なくなる」という考えが完全に誤りであるという点です。現実には、採用における学歴フィルターや、卒業生の繋がりである学閥などが厳然として存在しています。また、多くの人が表には出さずとも、早稲田大学や慶應義塾大学とMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の間には序列をつけていることを自覚しています。これが社会の実情であると氏は指摘します。
「学歴は関係ない、何を成し遂げたかが重要だ」と主張する人々に対して、びーやま氏は「学歴そのものが、本人が受験という努力の末に成し遂げた非常に大きな成果の一つである」と反論します。さらに、多くの人が口に出さないだけで、心の底では学歴が極めて重要であると確信していると述べています。社会では、われわれが気づかないうちに学歴による選別が行われていると氏は断言します。例えば、東京大学の学生は、早稲田出身であるびーやま氏に対して「なんだ、早稲田か」と内心思っている可能性は十分にある、人間とはそういうものだ、と率直な見解を示しています。
ここで読者への問いかけがあります。「もし行きたい大学にどこでも行けるとしたら、皆さんはどこを選びますか?」おそらく、多くの人が東京大学や京都大学、私立であれば早稲田大学や慶應義塾大学、あるいはハーバード大学のようなトップ校を挙げるでしょう。では、その理由は何でしょうか。それはきっと、そうした大学には優秀な人が集まり、社会的な地位が高く評価されるからです。トップ大学に進学することで、自身の能力を高められるだけでなく、社会からの高い評価を得て、やりたいことが実現しやすくなる──これこそが、学歴がもたらす最大の利点であり、最高ではないかとびーやま氏は問いかけます。学歴があるだけで、人生が格段に楽になるのであれば、これほど価値のあるものはありません。
ごく一部の例外的な天才を除き、高い学歴を持つ人のほとんどは「学歴なんていらない」とは言いません。なぜなら、彼らは自身の経験を通じてその必要性を骨身にしみて知っているからです。加えて、学歴を持つことで何か困ることがあるでしょうか。学歴は物理的なものではなく、一度手に入れれば一生涯、維持費なしで利用できます。これを「いらない」と強く主張するほど、邪魔になる要素は全くありません。
学歴や大学受験の重要性を示すイメージ(イメージ画像)
あるかないかで言えば、学歴は絶対に「あった方がいい」ものなのです。びーやま氏は、自身が学歴を持つことで誰かが損をする可能性があるならば、これほど強くは言わないと述べています。しかし、実際に持っていて損をする要素が一切ないからこそ、これほどまでに学歴の重要性を訴え続けているのです。大学受験は、その後の人生の可能性を大きく左右する最初の、そして非常に重要な機会であると氏は強く主張しています。
【参照元】
- びーやま著『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』(ダイヤモンド社)