秋田県警横手署は29日、横手市内の自動販売機の取り出し口に残されていた缶ビールから、死に至る危険のある農薬成分パラコートを検出したと明らかにした。缶の底に穴が開いており、同署は何者かが意図的に農薬を注入したとみて業務妨害容疑などで調べるとともに、注意を呼び掛けている。
同署によると13日、市内の商店前の自動販売機で缶ビールを購入した男性が、取り出し口に異なる銘柄の缶ビールを発見。報告を受けた店主が缶の底から液体が漏れているのに気付いた。店主が交番に届けて調べると、パラコートを検出した。
パラコートは除草剤に使われるが、致死性が強く毒物に指定されており、一般的に入手は難しいとされる。