国士舘大の男子柔道部員が大麻を使用した疑いがある事件で、警視庁町田署の任意の調べに、複数の部員が「寮内で大麻を集団で吸った」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。同庁は、東京・町田のキャンパス内にある学生寮で大麻使用が横行していたとみて、麻薬取締法違反(使用)容疑で調べている。
捜査関係者によると、町田署が14日、同大から相談を受け、大麻を使用した疑いのある1~2年生部員6人に事情を聞いたところ、いずれも寮内の自室などで大麻を使ったことを認めた。
このうち数人は5~6月に複数回、「他の部員と一緒に吸った」と説明。高校の同級生や元寮生から購入し、「使い回すこともあった」と話したという。
部員数人の尿からは、大麻由来の違法成分が検出された。同署は16日、同法違反容疑で学生寮「鶴川寮」を捜索。6人のうち一部の部員の部屋から植物片や吸引器具などが見つかり、鑑定を進めている。
国士舘大によると、男子柔道部は部員93人で、このうち90人が鶴川寮で生活している。同大は14日付で同部を活動停止とし、16日に学内に対策本部を設置して調査を行っている。