『ジークアクス』最終回直前!誰も予想できない展開とファン考察、アムロ登場やシャアララァ関係の行方は?

『ガンダム』シリーズの最新作として、大きな話題を呼んでいるTVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(以下、ジークアクス)。続編が制作されるのかどうかは分からないが、4月から放送が始まった第1期はひとまず最終回に近づいている。誰も予想できない展開のオンパレードだった物語は、一体どんな場所にたどり着くのか、視聴者たちのあいだでは期待と不安が入り混じった様々な憶測が飛び交っている。本稿では、これまでの物語を振り返りつつ、視聴者が同作に寄せる期待や不安を取り上げ、最終的な着地点について考察する。

ジークアクスが描く独自の世界観

簡単に振り返っておくと、『ジークアクス』が描いているのは、初代『機動戦士ガンダム』(以下、ファースト)とよく似ているけれど決定的に違うことが起きた世界だ。宇宙世紀0079、一年戦争ではアムロではなくシャアが「白いガンダム」に乗り込み、その後の歴史が大きく改変された。紆余曲折を経て、ジオン軍が地球連邦軍に勝利したことになっている。

それから約5年後、宇宙世紀0084。スペースコロニーのサイド6で平凡な暮らしを送る女子高生の“マチュ”ことアマテ・ユズリハは、運び屋の少女・ニャアンと出会う。そして「GQuuuuuuX」(ジークアクス)という謎めいたモビルスーツのパイロットとなり、図らずも戦いの日々に巻き込まれていくことになる。当初はマチュ、ニャアンとミステリアスな少年・シュウジを加えた3人を中心とした物語が描かれていた。

機動戦士Gundam GQuuuuuuXより、主人公アマテ・ユズリハ(マチュ)のフィギュア機動戦士Gundam GQuuuuuuXより、主人公アマテ・ユズリハ(マチュ)のフィギュア

しかし物語が中盤に差し掛かった7話目にして、マチュ、ニャアン、シュウジの3人の関係は破綻。そこからはサイド6を飛び出し、それぞれの道を歩み始める。マチュはシャリア・ブルのもとで、ニャアンはキシリア・ザビのもとで、異なる立場で戦うようになった。物語は新たな局面を迎え、先の読めない展開が加速している。

視聴者の期待と不安:アムロの可能性

ここから先の展開は未知の領域というほかないが、視聴者のあいだではさまざまな期待が膨らんでいるようだ。たとえばSNS上では、初代主人公であるアムロ・レイが何らかの形で登場するのではないかという声が多く上がっている。

『ジークアクス』においては、シャアが「白いガンダム」に乗ったことで歴史が改変されているため、アムロは地球連邦軍に現地徴用されておらず、おそらくパイロットにもなっていないと考えられる。作中では一切その行方が描かれていないが、シャアとララァという『ファースト』の重要人物が登場している以上、アムロの登場に期待がかかるのも当然だろう。彼がこの改変された世界でどのような立ち位置にいるのかは、ファンにとって最大の関心事の一つだ。

また、実はアムロがマチュのサポート役であるハロに干渉しているのではないかという説も根強い。同作のハロは単なるマスコットキャラの枠を超えた存在感があり、積極的にマチュのことをサポートしている様子が描かれている。なぜか「ジークアクス」の仕組みを知っているかのような描写もあり、その背後にアムロのような天才的なメカニック兼パイロットがいると考えれば、いくつかの謎に説明がつくというわけだ。

さらに第9話では、アムロのニュータイプ能力を彷彿とさせるような描写が登場していた。それは強襲揚陸艦「ソドン」の独房に閉じ込められていたマチュが、何者かの手引きによって脱獄するシーンでのこと。マチュのスマホに謎のメッセージが届き、「ソドン」から脱出するまでの道のりを示したのだが、これは『ファースト』の最終話でアムロが示したニュータイプ能力と酷似している。同エピソードにて、アムロは宇宙要塞ア・バオア・クーからホワイトベースの仲間たちを脱出させるため、テレパシーのような力で逃げ道を伝える活躍を見せた。マチュの脱出劇が、このアムロの伝説的なシーンを意識している可能性は高い。

視聴者の期待と不安:シャアとララァの関係性の深掘り

他方で視聴者の期待といえば、シャアとララァの関係性にも熱い視線が向けられている。『ジークアクス』第9話において、ララァは「向こう側の夢」が見えると語っており、作品がマルチバース的な世界観で成り立っていることを強く仄めかしていた。

ララァいわく、向こう側の世界、つまり『ファースト』の世界と思われる場所では、「とても若いジオンの将校」(シャア)が娼館で働く彼女を見請けして連れ出していき、宇宙でともに戦うことになったという。しかしその将校は「連邦軍の白いモビルスーツ」(アムロ)と戦って落命してしまう。そしてララァが見る夢のなかでは、何度世界をやり直しても、いつも白いモビルスーツが将校を殺してしまうのだという。

言うまでもなくここで示されているのは、『ファースト』におけるシャアとアムロ、そしてララァの悲劇的な関係性だ。この「向こう側の夢」という表現と、何度やり直しても同じ結末になるというララァの言葉は、彼女がシャアを救うために、あるいは悲劇の運命を変えるために、何度も世界をループしたり、異なる世界線を観測したりしているのではないかという壮大なストーリーを暗示している。かつて悲劇的な結末を迎えた3人の関係を、『ジークアクス』では全く別の形で、より深く掘り下げて描き出そうとしているのかもしれない。

まとめ:最終的な着地点への注目

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の第1期は、まさに最終回に向けて物語のクライマックスを迎えようとしている。これまでの常識を覆すような展開、そして示唆に富んだ数々の伏線は、視聴者の間で様々な議論と期待を生んでいる。アムロはこの改変された世界にどう関わるのか、あるいは関わらないのか。シャアとララァ、そしてマチュたちの関係性はどこへ向かうのか。マルチバースの概念は物語にどう影響するのか。これらの要素がどのように収束し、どのような最終的な着地点にたどり着くのか、その未知の領域に大きな注目が集まっている。誰も予想できない結末が、今まさに描かれようとしている。

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