【AFP=時事】米国がイラン・イスラエル紛争にイスラエル側で介入するのではないかとの臆測が広がる中、ロシアは19日、イランに対する軍事行動を取らないよう警告した。
【写真】トランプ氏、プーチン氏の仲裁申し出を拒絶「他国の心配してる場合じゃないだろう」
ロシアはイランにとって最も重要な同盟国の一つ。両国は軍事協力を深めており、数か月前には包括的戦略パートナーシップ条約に署名した
だが、ロシアはイスラエルの空爆を受けるイランに軍事支援を提供していない。ウラジーミル・プーチン大統領はイスラエルを非難しつつも、自らを仲裁役として位置づけている。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は記者会見で、「われわれは特に米国に対し、この事態への軍事介入しないよう警告したい」として、米国の軍事行動はいかなるものであれ「極めて危険な措置であり、真に予測不可能な悪影響をもたらすだろう」と訴えた。
ドナルド・トランプ米大統領は18日、イスラエルによるイラン攻撃に参加するかどうかを検討中だとして、「そうするかもしれないし、しないかもしれない。つまり、私が何をするのか誰にも分からないということだ」と述べた。
トランプ氏はまた、プーチン氏によるイスラエル・イラン紛争の仲裁の申し出を拒絶し、まずはウクライナでの自国の戦争を終結させるべきだと述べた。
これに対しクレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は19日、トランプ氏にプーチン氏の申し出を拒否する権利はないとして、「こうした申し出を受け入れることができるのは、この紛争に現在直接関与している国々だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News