ロイター通信によると、ロシアのプーチン大統領は18日深夜(日本時間19日朝)、露西部サンクトペテルブルクで行われた外国通信社幹部によるインタビューで、イスラエルとイランの交戦について、すべての当事者が「敵対行為を終了させ、合意に達する方法を模索するべきだ」と主張した。「解決策は見つかる可能性がある」と述べ、改めて仲介への意欲も示唆した。
プーチン氏は、「イラン国民は指導部の下で結束しつつある」とも述べた。米国のトランプ大統領がイランへの軍事行動をちらつかせ、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がイランの体制転換を目指す考えを示唆する中、イランの平和的な原子力利用の権利とイスラエルの自衛権の双方を保証しつつ、事態の沈静化を図るべきだとの考えも示した。
ウクライナ侵略を続けるロシアは、イランから無人機やミサイルの供与を受け、軍事面の関係が深化している。同時にプーチン氏は、ネタニヤフ氏とも関係を維持してきた経緯がある。
一方、プーチン氏はドイツが長射程巡航ミサイル「タウルス」をウクライナに供与した場合、ドイツはロシアとの「関係を完全に損なう」と警告した。
インタビューはロシアの「非友好国」である米英仏独などのほか、中国やベトナムなどのメディアが参加した。日本メディアの参加はなかった。