南米ペルーからの報道によると、2011年の大統領選での資金集めに絡む疑惑を巡りマネーロンダリング(資金洗浄)容疑で拘束されていた、フジモリ元大統領の長女で、政党「フエルサ・ポプラル」党首のケイコ・フジモリ容疑者(44)が29日、釈放された。捜査は継続する。
憲法裁判所が今月25日、容疑者側の人身保護請求を認め、拘束命令を取り消していた。ケイコ容疑者は21年の次期大統領選の有力候補と見られていたが、事件を受けて政治的影響力が弱まっている。
11年と16年の大統領選に出馬し惜敗したケイコ容疑者は、11年の選挙でブラジルの大手建設会社オデブレヒトから不正な選挙資金約100万ドル(約1億円)を受け取っていた疑いで、18年10月から拘束されていた。(共同)