ピン芸人・湯川真紀子さん死去 50歳 妹がブログで追悼「そういうゲーム」

芸能事務所「プロダクションHIT」は6月20日、所属タレントのピン芸人・湯川真紀子さんが死去したことを公式X(旧Twitter)で発表しました。50歳という若さでした。湯川さんは生前、ご自身のブログでがんとの闘病について綴っており、妹さんがブログを更新して姉への追悼の思いを明かしています。

ピン芸人・湯川真紀子さんの在りし日ピン芸人・湯川真紀子さんの在りし日

浸潤性乳管がんとの闘病

湯川さんは2022年にステージ3度の浸潤性乳管がんと診断されて以来、ブログで闘病記を発信していました。本人による最後のブログ投稿は6月8日、家族との温かい食卓の様子を伝える内容でした。

事務所の発表によると、湯川さんは6月15日に、出身地である岡山県の病院で、家族に見守られながら静かに息を引き取ったとのことです。

妹が綴った姉への追悼

湯川さんの妹さんは6月20日、亡き姉のブログを借りて訃報を報告しました。「姉ほど文才がないので読みづらい文章になっていると思いますが」と断りつつも、「湯川真紀子最後のブログに、私が綴らせていただきます」として、“大好きな姉”への率直な思いを言葉にしています。

今年の初め、湯川さんからヨシタケシンスケさんの絵本『そういうゲーム』が送られてきたエピソードを紹介。「どんどん読み進めていくと、『大好きな人がいなくなっても、意外とどうにかなる。そういうゲーム』そんな一文が目に飛び込んできました」と、その一文が強く響いたことを明かしました。

病気で自分がしんどい時も、看病していた妹さんや母親の体を気遣って「よー休まれよー」と言ってくれていたこと。副作用で髪を失った際、自分が人からどう見られるかよりも、自分を見て同じ病気の人がどう思うかを気にしていたこと。そして、体感で余命に気付いていたはずなのに、そんな深刻な最中でも、スマホゲームでレベルをあげていたこと。「私は、そんな姉のことが大好きです」と、湯川さんの人柄と深い愛情をありのままに回想しました。

妹さんは、姉が送ってくれた絵本には「私がいなくなっても、なんとかなるよー」というメッセージが込められていると感じたと述べています。

妹さんは、「私は、これから、『大好きな人がいなくなっても、意外とどうにかなるゲーム』そんなゲームの始まりです」と、姉のいない人生を受け止める覚悟を示しました。そして、「姉に関わってくださった全人類のみなさま、クソお世話になりました!!!!!!!! これでほんとに終わりなんじゃ。チャンチャン」という湯川さんらしい(?)力強い言葉で締めくくっています。

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/10b39ae925c75cecd81ad3293dfd4e91c21fecc8