イスラエルとイランの間で攻撃の応酬が続く中、イランの外相が、国連人権理事会で演説し、イスラエルの攻撃について、「重大な戦争犯罪だ」と訴えました。
イランのアラグチ外相は20日、スイスのジュネーブで開かれている国連人権理事会で演説し、「イランの平和的な核施設はIAEA=国際原子力機関の全面的な監視下にあり、国際法で攻撃が禁止されているにもかかわらず、標的にされている」として、「重大な戦争犯罪だ」と訴えました。
一方、ジュネーブに駐在しているイスラエルの国連大使は、この直前に会見を開き「イスラエルは、イランの核兵器と弾道ミサイルによる差し迫った脅威を排除するために、行動を起こさなければならなかった」と先制攻撃の正当性を主張し、「欧州の外相らがイランに対して核開発の完全な撤回、弾道ミサイルの解体、テロ活動や代理人への支援停止を要求することを期待している」と述べました。
イランのアラグチ外相と、イギリス、フランスドイツの外相、そしてEU=ヨーロッパ連合の外交責任者は、この後、イランの核開発計画についてジュネーブで、直接協議する予定です。
テレビ朝日報道局