中曽根康弘元首相が29日に死去したことを受け、東京都日の出町は30日、レーガン米大統領との首脳会談の舞台となった別荘「日の出山荘」に献花台と記帳台を設置した。この日は100人ほどが訪れ、展示された写真などを見ながら中曽根氏をしのんでいた。
山荘は中曽根氏が昭和37年に買い取り、別荘とした。58年には当時のレーガン大統領夫妻を招き、もてなした。平成18年に町へ寄贈し、現在は記念館となっている。
東京都青梅市から娘と来た原島典子さん(43)は持参した花をささげた。「偉大な人だったと知った。とてもきれいな場所で、また見学に来たい」。夫婦で訪れた同市の岡邦子さん(72)は、中曽根氏の政策を振り返り「国鉄民営化は成功だったと思う」と話した。
町は12月6日まで山荘の入館料を無料とする。献花台と記帳台は13日まで設置する。