今、SNSでは「ドカ食い気絶」という言葉が目立つ。お腹いっぱいに食べた後、眠ることでストレスを発散する人がいる一方、急激な血糖値の変動“血糖値スパイク”のリスクを指摘する医師もいる。そんななか、モデル・関あいかさんは、人気を集めていたドカ食い動画の撮影を続けるうちに重度の摂食障害を発症。体重は44キロから32キロにまで激減し、骨が浮き出るほどやせ細り、4カ月間の入院を余儀なくされた。
【映像】過食嘔吐で44キロ→32キロに痩せ細った関あいかさん(当時の様子)
関さんは以前から摂食障害の傾向があったが、大食いを続けながら痩せたいという願望も強く「食べては吐く」過食嘔吐の状態が悪化。最終的には腹筋の力だけで嘔吐することもできるようになり「一日中、ゾンビのようだった」と振り返る。今回「ABEMA Prime」に出演し、当時の体験や心理状態を語った。
■海外ではドカ食いで死亡例も
YouTubeやTikTok、XやInstagramとプラットフォームを選ぶことなく、ドカ食いの動画は数多く出回っている。日本に限らず海外でも流行しており、中国では昨年7月に24歳の女性インフルエンサーが10時間にわたり大食いライブに臨んだところ、配信中に急死するという事態も起きるなど社会問題にも発展した。
関さんは2020年に友人と2人でYouTubeチャンネルを立ち上げ「ナゲット100個食べ切るまで帰れません」という動画を撮影した。ところが制作スタッフから「食べきれないと企画が成立しない」と怒られると、達成するために食べては吐く「過食嘔吐」状態に。その後も企画がスケールアップしていき、吐きながら続けていくと、次第に吐くことにも快感を覚えるようになった。
関さんは、この動画を始める前からもともと摂食障害を抱えていた。「小さいころから芸能活動をしていて、家庭の方針で炭水化物を食べてはいけないという食育を受けていた」。この大食い企画も乗り気ではなく、その上モデルとしては太りたくない心理も働き「食べては吐いてを繰り返していた。一日中、ゾンビみたいだった」という。最終的には栄養失調状態になり44キロあった体重は32キロにまで激減。胃液で歯がボロボロになると、内臓にも深刻なダメージを受けた。