TOKIO松岡昌宏、国分太一活動休止後初の舞台 石川公演で一礼、カーテンコールで涙

TOKIOの松岡昌宏(48)が21日、石川・七尾市文化ホールで主演舞台「家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂」の石川公演初日を迎えた。これは、グループの国分太一(50)が無期限活動休止を発表した一夜明けての出来事だった。今回の公演は、七尾市という能登半島地震の被災地で行われることもあり、多くの関心が集まっていた。

この日、松岡は取材対応を行わなかった。公演を主催する地元テレビ局は報道陣のシャットアウトを決定していたが、昼と夕方の計2回の公演を終えた松岡は、楽屋口で待ち構えていた報道陣とファンに気づき、帽子を取って神妙な面持ちで約3秒間、深々と一礼した。しかし、本紙記者の問いかけには応じず、足早にタクシーに乗り込み会場を後にした。

舞台初日を終え、報道陣とファンに深々と一礼するTOKIO松岡昌宏(石川・七尾市文化ホール)舞台初日を終え、報道陣とファンに深々と一礼するTOKIO松岡昌宏(石川・七尾市文化ホール)

舞台上での様子と観客の反応

観客によると、公演中に国分について直接触れることはなかったという。「普段と変わらない様子だった」という声が多かったものの、立ち見客が出るほどの盛況ぶりだった昼公演のカーテンコールでは、能登半島地震の被災地を思う気持ちが募ったのか、涙を見せたという。

来場したファンの思いは複雑だった。県中部の宝達志水町在住の60代女性は、国分の騒動について「とても残念。無期限活動休止の理由もよく分からなかった」と、煮え切らない様子で語った。一方、かほく市在住の50代女性は、「観客はみんな松岡さんを応援する雰囲気だった。菜箸をドラムスティックのように操るシーンもありました。いつかまたTOKIOとして演奏して歌ってほしい」と、グループの将来への願いを口にした。共演者には生駒里奈(29)、余貴美子(69)らが名を連ねている。

グループの歴史と松岡・国分の立ち位置

松岡は、国分の騒動が公になる前日の19日には、舞台の出演者やスタッフに対して「メンバーのことでお騒がせすることになるが、申し訳ない」といった旨を伝えていたとされる。

2021年4月に始動した株式会社「TOKIO」では、松岡は国分と共に副社長として、社長の城島茂(54)を支える立場にあった。広報担当を務める松岡は、「役職なんて何でもいい」としつつも、「3人しかいないんだから。(企画担当の)国分がアイデアを出して、自分はいろいろな人に伝えて、(まとめ役の)城島がまとめ上げる。その形が合っているよね」と、それぞれの役割について語っていたことがある。国分は2学年上だが、副社長という役職と立ち位置は同じであり、料理を得意とするなど共通点も多かったが、性格や考え方には異なる面もあった。

この違いが顕著に表れたのは、2018年5月にメンバーの山口達也氏が不祥事を起こした際、4人がそろった会見でのことだった。松岡は「(山口さんの)甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、そんなTOKIOは一日も早くなくした方がいい」と強い正義感と厳しい言葉を並べた。その一方で、国分は「僕は、山口を見捨てることはできません」と温情を示していた。

今後の松岡の発言に注目

国分の無期限活動休止発表後、初めて公の場に姿を見せた松岡昌宏。舞台公演は無事初日を終え、観客からは変わらぬパフォーマンスを評価する声がある一方、カーテンコールでの涙や、楽屋口で見せた神妙な一礼には、国分への思いや複雑な心境がにじみ出ているようだった。ファンの間でも動揺と応援が交錯している状況だ。株式会社TOKIOの経営にも関わる立場として、今後松岡が国分の活動休止についてどのような言葉を発するのか、注目が集まっている。石川公演は22日も行われる予定。

参考:
報知新聞社