米軍はイランの核施設に対する爆撃を実行した。これは外交的手段から武力行使への米国の方針転換を示し、イスラエルとイラン間の軍事衝突がより深刻な段階に入ったことを意味する。この動きに対し、日本国内でも大きな不安が広がり、X(旧ツイッター)では「第三次世界大戦」というワードがトレンド入りしている。
攻撃の詳細とトランプ大統領の発言
各国報道によると、米国はイランの核開発計画放棄を迫るため、B-2ステルス爆撃機や潜水艦を使用し、3カ所の核施設を攻撃した。地下貫通爆弾「バンカーバスター」が使用されたとの情報もある。トランプ米大統領は21日夜の演説で、「攻撃は圧倒的な軍事的成功を収め、イランの主要な核燃料濃縮施設は完全に破壊された」と述べた。またSNSで「米国、イスラエル、そして世界にとって歴史的な瞬間だ。イランは戦争の終結に同意せねばならない。ありがとう!」と投稿した。
トランプ米大統領、イラン核施設攻撃成功について演説
イランの対抗姿勢と報復のリスク
イランは、米軍の攻撃を国際法違反だと非難し、一切対抗姿勢を崩していない。イスラエルへのミサイル攻撃も継続しており、米国の軍事介入があれば中東の米軍基地などを標的に攻撃すると牽制していた経緯から、イランによる報復がどこまで激化するか予断を許さない状況だ。
米国の政策転換と公衆の反応
今回の事態は、当初、イスラエルによる先制攻撃直後に軍事不介入の姿勢を示していたトランプ政権が、数日後に方針を一転させ、”参戦”を示唆する発表を行った直後のことである。一連の報道は大きな衝撃を与え、Xでは「第三次世界大戦」「トランプ大統領」「イランの核施設」「バンカーバスター」他、関連ワードがトレンド入りし、「とうとうやっちゃったか」「一線を越えた」といった驚きや、「怖すぎる世界」「戦争なくなって」といった不安の声が多く見られた。
経済的影響と日本への波及懸念
この情勢緊迫化は、経済への影響も懸念されている。「ホルムズ海峡」の海運状況への影響や、原油価格のさらなる高騰、それに伴う物価上昇が危惧されている。加えて、日本への波及を心配する声も。特に「アメリカの兵站(へいたん)として日本が巻き込まれる」「日本の自衛隊が中東の米軍基地防衛に駆り出される」「日本国内の米軍基地も攻撃されるかもしれない」といった投稿が見られ、自身の国への影響を案じる向きも強い。
まとめ
米軍によるイラン核施設攻撃は、中東情勢を新たな段階に引き上げ、国際的な緊張を高めている。イランの報復の可能性が不透明な中、世界では「第三次世界大戦」への懸念や経済的影響への不安が広がっている。特に日本においては、自衛隊の役割や国内米軍基地の安全性など、具体的な影響への懸念が示されており、今後の動向が注視される。
出典:中日スポーツ