中丸雄一、約11カ月ぶり地上波復帰も日テレの“起用タイミング”に疑問符

6月24日、日本テレビ系の特別番組『人生で1番長かった日』が放送され、元KAT-TUNの中丸雄一が約11カ月ぶりに地上波テレビに出演し、注目を集めている。しかし、その復帰の“タイミング”について、局である日本テレビの姿勢に疑問を呈する声も上がっている。

約11カ月ぶりに地上波テレビに復帰した元KAT-TUNの中丸雄一約11カ月ぶりに地上波テレビに復帰した元KAT-TUNの中丸雄一

番組概要と「KAT-TUN」上田竜也のエピソード

この番組は、芸能人や著名人が経験した「人生で1番長かった忘れられない日」を、本人や関係者への取材に基づく再現ドラマや実際の映像を交えて掘り下げる企画だ。今回は俳優の松平健、元KAT-TUNの上田竜也、元プロサッカー選手の大久保嘉人のエピソードが紹介された。特に上田のエピソードは注目を集めた。3月末にKAT-TUNはグループとしての活動を休止したが、番組では上田がデビュー会見を行った2006年1月29日を振り返った。結成当初のやんちゃなメンバーが絆を深めていく様子が、当時の映像も交えて紹介された。映像には2014年に旧ジャニーズ事務所を退所した赤西仁の姿もあり、ファンの間で懐かしむ声が多く聞かれた。(スポーツ紙記者談)

約11カ月ぶりの地上波復帰となった中丸雄一

番組中、KAT-TUNの秘蔵エピソードが明らかになる中で、思わぬ形で中丸雄一の姿が映し出された。VTR出演という形だったが、彼が地上波テレビに出演するのは約11カ月ぶりのことだった。中丸は2024年8月の「文春オンライン」報道(女子大学生との「アパ密会」)以降、活動を自粛しており、テレビ出演も控えていたため、今回が約11カ月ぶりの地上波復帰となった。(芸能記者談)再現ドラマの合間には、当時を知る「専門家」として中丸がKAT-TUNのメンバーやエピソードについて解説するVTRが流れ、MCの櫻井翔から「専門家の中丸さん?」と軽くいじられる一幕もあった。中丸のテレビ復帰に多くのファンからは喜びの声が上がった。

なぜ、復帰のタイミングが疑問視されるのか?

しかし、中丸の地上波復帰に対し、SNS上(Xなど)では、《このタイミングでか。日テレも立ち止まって考えなかったのかなぁ》《日テレが普通に使うダブスタ。ご都合主義やな》といった、呆れや疑問の声が多く見受けられた。疑問視されているのは、中丸起用という日テレのタイミングと姿勢にある。日本テレビの福田博之社長は放送4日前の6月20日会見で、TOKIO国分太一の重大コンプライアンス違反による番組降板を発表したばかりだった。違反詳細は非公表だが、一部報道は番組女性スタッフへのセクハラ可能性を示唆している。国分の一件でコンプライアンスが問われる状況での中丸起用は、「ダブルスタンダード」「身内に甘い」との印象を与えかねない。制作側はVTR出演に留めるなど、慎重に配慮した上での決定だった可能性もある。それでも、社長がコンプライアンスを強調した直後だけに反発が生じた側面は否めない。(芸能記者談)

今回の約11カ月ぶり地上波復帰はファンを喜ばせた一方、日テレのコンプライアンス問題が注目される中のタイミングとして批判も招いた。国分太一の一件で改めて局の姿勢が問われる中、過去に女性問題を報じられた中丸雄一の「禊ぎ」完了には、まだ時間がかかりそうだ。彼の「完全復帰」への道は、険しいと言えるだろう。

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