愛知県蒲郡市に位置する「ド貧乏水族館」を自称する蒲郡市竹島水族館が、昨年10月に新設したカピバラ展示エリアでのユニークな注意書きパネルがSNS上で大きな話題を呼んでいます。この「切実すぎる」と評される呼びかけは、多くの人々の心を掴み、水族館の新たな魅力として注目を集めています。
「家が買えるほど高価」アクリルガラスの悲痛な訴え
話題の核心は、カピバラ展示エリアに設置されたアクリルガラスに書かれた注意パネルです。「ここには乗らないでね。このアクリルガラス、家が買えるくらい高かったです」というストレートなメッセージに始まり、「高級車のB○Wとかフェ○ーリが買えちゃいます」「高級うなぎなら毎日10年分食べられます」「下宿しながら私立大学に余裕で通えます」といった、具体的な例えでその高価さを訴えています。
このユーモアと哀愁が入り混じった表現は瞬く間にSNSで拡散され、「パネルが面白くて最高」「呼びかけが必死すぎる笑」といったコメントが殺到。遠方からこのパネルを見るためだけに竹島水族館を訪れる人も現れるなど、予想以上の反響を呼んでいます。
カピバラへの愛情が生んだ、手作りの展示空間
なぜこれほどまでに「切実」な注意書きが生まれたのでしょうか。西スポWEB「OTTO!ライフ」の取材に対し、担当者はアクリルガラスを傷から守るためと説明しています。来館者に楽しく注意喚起できるよう、工夫を凝らした結果がこのパネルでした。
リニューアルでカピバラが水中を泳ぐ様子が見えるよう設置された水槽は、構造上、足元に段差が生じました。この段差に足を乗せるとガラスが傷つく恐れがあったため、保護が必要になったのです。展示場のレイアウトはスタッフが自らの手作業で行い、5トン以上の土を運び、工事の合間を縫って植栽を行うなど、並々ならぬ苦労と手間がかけられました。この手作りの展示場からは、カピバラたちへの深い愛情と情熱がひしひしと伝わってきます。
カピバラがプールから顔を出す、蒲郡竹島水族館の新設展示エリア
「ド貧乏水族館」のユニークな挑戦と未来
「こんなに話題になって驚いています。この投稿をきっかけに、たくさんの人に竹島水族館を知ってもらえれば嬉しいです」と担当者は語ります。お盆休みには「時給850円」を自称する館長が、来館者のためにせっせとお菓子詰めをするなど、スタッフ一丸となって逆境を乗り越えようとする姿勢がうかがえます。
リニューアルでは、国内最大級の深海生物を展示する「深海大水塊」も完成し、下から見上げることができる作りはおそらく国内唯一のものです。さらに、カピバラ展示場では世界初の「何もしないショー」を開催するなど、竹島水族館は常にユニークな発想と情熱で来館者を楽しませています。スタッフの創意工夫と動物たちへの愛情によって、多くの来館者を魅了し続ける蒲郡竹島水族館の挑戦は、これからも私たちに喜びと驚きを与え続けてくれることでしょう。
参考資料
- 西スポWEB「OTTO!ライフ」
- 蒲郡市竹島水族館 公式X (@takesuiaquarium)
- 蒲郡市竹島水族館 公式Instagram (takeshimaaquarium)