米ニューヨークを拠点とする小室眞子さん(32)に第1子誕生が報じられた慶事にも関わらず、宮内庁は沈黙を貫き、秋篠宮ご夫妻と眞子さんとの間の深い溝が改めて浮き彫りとなっています。かつて皇室を離れた内親王の出産は宮内庁が公表するのが通例でしたが、今回は異例の対応。その背景には、小室圭さん(32)の母・佳代さんを巡る金銭トラブルに端を発する秋篠宮家の不信感と、結婚を巡る確執、そして渡米後のご夫妻と眞子さんの関係性の変化があるようです。
第1子の誕生、日米の懸け橋か
今回誕生したとされるお子様は、将来の天皇陛下の甥または姪にあたることになります。米国籍を持つ人物が天皇の血縁者となるのは、日本の皇室史上初めてのことです。かつて小室圭さんが周囲に「国と国とを結ぶ国際的な仕事がしたい」と語っていた夢を考えると、そのお子様がまさしく日米の文化や交流の懸け橋となる可能性も秘めています。しかし、その誕生が宮内庁から公式に発表されることはありませんでした。
紀子さまの公務に見る「お祝いムードの欠如」
6月に入り、紀子さま(58)は精力的に公務をこなされています。5月下旬には、大阪・関西万博の会場で開かれた難病患者やその家族を支援するイベントに出席されました。同席した一般社団法人「日本難病・疫病団体協議会」代表理事の大黒宏司氏は、その時の紀子さまのご様子について「イベントでは患者家族や医師らで構成される発表が10回ありましたが、紀子さまは最前列で、身を乗り出すようにして熱心に聞いておられました。発表後の懇談でも、とくに難病のお子さんを抱える家族には親身になり、長い時間をかけてお話しされていたように見えました」と振り返っています。平時と変わらぬご真剣なご公務のお姿に、初孫誕生の喜びや明るい雰囲気を見て取ることは難しかったといいます。
宮内庁の「ノーコメント」 秋篠宮家の意向か
宮内庁内部にも、眞子さんの出産を祝うような雰囲気は一切見られない、と宮内庁関係者は明かします。過去、結婚により皇室を離れた元皇族、例えば高円宮家の三女である守谷絢子さんが3人のお子様を出産された際には、その都度宮内庁が公表を行っていました。それに対し、今回の眞子さんの出産報道に関して、宮内庁は一貫してノーコメントを貫いています。出産報道後の5月22日に行われた宮内庁長官の定例会見でも、西村泰彦長官は記者からの質問に対して「申し上げることはありません」と繰り返すのみでした。出産に関する事項の公表は、それぞれの宮家に委ねられているのが慣例です。今回の宮内庁の対応は、秋篠宮家が公表を望んでいないことの表れであると考えられています。
小室眞子さんの結婚相手・圭さんの母、佳代さん。一連の金銭トラブル報道が、秋篠宮家との確執のきっかけとなった人物として知られる。
深まる秋篠宮ご夫妻と眞子さんの「溝」
秋篠宮さま(59)は、小室圭さんの母・佳代さんを巡る金銭トラブルが報じられたことをきっかけに、圭さんに対して不信感を抱くようになられました。その圭さんとの結婚を強く望み、最終的に実現させた眞子さんとの関係も冷え込み、眞子さんが渡米して以降は、実質的に交流がない状態(没交渉)とされています。秋篠宮家関係者によると、眞子さんが渡米した後、秋篠宮ご夫妻は眞子さんの誕生日などに際し、周囲から眞子さんの様子について尋ねられても「本人が控えてほしいと言っている」と答えるのみで、具体的な状況を明かすことはありませんでした。眞子さん自身が「勝手に話さないでほしい」とご夫妻に伝えているほど、秋篠宮ご夫妻と眞子さんの間の溝は深まっている現状がうかがえます。
今回の出産報道に対する宮内庁の異例の「ノーコメント」対応は、小室眞子さんの個人的な事情であると同時に、秋篠宮家との複雑で修復が難しい関係性を如実に示していると言えるでしょう。元皇族とはいえ、その人生の慶事ですら公式に祝福や報告がなされない状況は、多くの人々に皇室とその周辺を取り巻く現代の課題を改めて認識させるものとなっています。