人気アイドルグループ「TOKIO」が、メンバーである国分太一氏(50)の不祥事を主要因として、本日をもって解散したことが発表されました。31年に及ぶグループの歴史に終止符が打たれたこの出来事は、日本の芸能界のみならず、コンプライアンス問題として社会的な注目を集めています。一体、国分氏に何があったのでしょうか。
解散発表とその背景
株式会社TOKIOは6月25日午後、公式サイトを通じて、城島茂氏、松岡昌宏氏、国分太一氏の3名で構成されるグループ「TOKIO」の解散を正式に発表しました。これは、6月20日に日本テレビが国分氏の「過去のコンプライアンス上の問題行為」を理由に、レギュラー番組『ザ!鉄腕!DASH!!』からの降板を発表したこと、そして同日、国分氏自身が無期限の芸能活動休止を発表した流れを受けたものです。国分氏は活動休止の声明で、《長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です》と自己の責任を認めていました。
TOKIO解散の背景となった国分太一氏(中央)とメンバーの城島茂氏(左)、松岡昌宏氏(右)
国分太一氏の活動休止と「問題行為」の内容
国分氏の活動休止の具体的な原因とされた「過去のコンプライアンス上の問題行為」について、週刊誌の報道では、番組制作スタッフに対するハラスメント行為があったと報じられています。さらに、国分氏の言動は共演者の間でも問題視されていたことが、複数のテレビ局関係者の証言として伝えられています。
具体的なハラスメント疑惑の内容
伝えられるところによると、国分氏の「問題行為」には、特に後輩や共演者に対するものが含まれているようです。
TBS関係者によると、「共演した若手の女性アナウンサーをしつこく責める」行為があり、他の共演者が「そのぐらいで…」と諫める場面もあったといいます。国分氏としては「いじり」のつもりだった可能性が指摘されていますが、周囲からは明らかに度を越していると見られていたようです。
また、日本テレビ関係者の証言では、同局の番組で共演した後輩に対し、容姿を揶揄するような言葉を投げかけていたとされます。これも本人は「いじり」と認識していたのかもしれませんが、後輩にとっては自尊心を深く傷つけられる発言だったとのことです。周囲の人が注意しても改善されず、こうした言動が繰り返されていたと報じられています。こうした行為は、現代においてハラスメント、特にパワーハラスメントと見なされる可能性が高いものです。
二宮和也氏との過去のやり取りが再注目
国分氏のこうした「後輩いじり」について、かつて嵐の二宮和也氏(42)が公の場で言及していたことが、今回の騒動で再び注目されています。2018年6月22日に放送された国分氏MCの情報番組『ビビット』(TBS系)に、ドラマ宣伝でゲスト出演した二宮氏は、「あなたの周りの傲慢な人」というテーマで、国分氏本人の前で彼の名前を挙げました。
その理由として、二宮氏は国分氏とのロケを振り返り、「ロケで生き物を買わす、そんなことあります?(国分から)シシトウを買わされて、その後も育て続けさせられて……」とエピソードを披露しました。これに対し、国分氏が「そんな気持ちだったとは思わなかったよお前が!」「そんなに嫌だったの?」と問いかけると、二宮氏は当時から意に添わなかったことを伝え、「本当に嫌だったよ」と正直な気持ちを明かしていました。
当時は、気心の知れた先輩後輩間の微笑ましいやり取りとして受け止められていましたが、今回の不祥事を受けて状況は一変しました。
「面倒くさい先輩」説と騒動の行方
二宮氏の言動は、普段からメディア出演時に先輩後輩問わず適度な距離感で接する彼にとって、あえて先輩を「いじる」パフォーマンスだった可能性もあります。しかし、旧ジャニーズ事務所内では、国分氏の激しい後輩いじりから、一部の後輩たちの間で「面倒くさい先輩」と認識されていたという情報もあります。そのため、二宮氏の冗談めかした発言が、実は本音の「告発」であった可能性も大いに指摘されています。
現在、X(旧Twitter)上では、この二宮氏と国分氏の共演時の様子を切り抜いた動画が拡散され、「ニノは見抜いていたんだ」といった声が多くあがっています。
国分氏は会見を行う予定はないとされていますが、自身の口から疑惑について釈明を行わない限り、グループが解散したとしても、この騒動が完全に収束することは難しいのではないでしょうか。公人としての責任ある対応が求められています。
参照元
- 株式会社TOKIO 公式サイト
- 日本テレビ
- 週刊誌報道
- TBS関係者証言
- 日本テレビ関係者証言
- Webメディア記者コメント
- ビビット(TBS系、2018年6月22日放送)