【AFP=時事】ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相は26日、軍拡競争がソ連崩壊の一因になったのと同様、新たな軍拡競争はロシアのウラジーミル・プーチン体制の崩壊につながる可能性があると述べた。
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北大西洋条約機構(NATO)加盟32か国が、防衛費を国内総生産(GDP)比5%に引き上げることで合意したのを受けての発言。
シコルスキ氏はAFPと独DPA通信、ポーランド通信(PAP)のインタビューで、「プーチン氏は、(ソ連の指導者レオニード・)ブレジネフと同じ道を歩んでいることを理解すべきだ。彼自身もかつて、ソ連が崩壊したのは軍備費が膨らみ過ぎたからだと述べたが、今まさに全く同じことをしている」と指摘。
「彼は多くの費用のかかる戦争を仕掛けている。西側諸国全体を怖がらせてその防衛費を引き上げさせている」「プーチン氏がわれわれを脅迫しているからこそ、われわれはそうしている」と付け加えた。
「これは、米テキサス州ほどの経済規模のロシアから、プーチン氏がさらに多くの防衛費を捻出しなければならないことを意味する。プーチン体制に(ソ連崩壊と)同様の結果が、より迅速にもたらされることを期待する」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News