【テヘラン=吉形祐司】イスラエルの攻撃で殺害されたイラン軍参謀総長や精鋭軍事組織「革命防衛隊」司令官ら約60人の葬儀が28日、首都テヘランで営まれた。重要な葬儀では祈りをささげる最高指導者アリ・ハメネイ師の姿は国営テレビでは確認できなかった。
政府は外国メディアの取材を認めず、国営テレビは同日午後(現地時間)現在、祈りの場面を放送していない。マスード・ペゼシュキアン大統領ら行政、司法、立法の長は確認できたが、後任の軍参謀総長や革命防衛隊司令官の姿もなかった。
ハメネイ師は攻撃が始まった13日以降、公に姿を見せていない。停戦後の26日、ビデオ声明を出したが、疲れた表情だった。トランプ米大統領が「どこに隠れているのか正確に把握している」と語っているほか、イスラエルによる暗殺の可能性もあり、警戒を強めているとみられる。