厚労省虐待相談は189(いちはやく)へ 3日から無料化





「189」への通報の流れ

 厚生労働省は3日午前8時半から、児童虐待に関する情報を24時間体制で受け付ける全国共通ダイヤル「189」(いちはやく)の通話料を無料にする。児童相談所(児相)に情報提供しやすい態勢をつくり、児童虐待の見逃しを防ぐのが狙い。

 厚労省によると、189にかけた場合、固定電話では番号から地域をほぼ自動で特定。音声ガイダンスが流れた上で管轄の児相や対応窓口につながる。携帯電話の場合は同様の音声が流れた後、オペレーターが居住する自治体を聞き取って児相などに転送する。匿名での通告も可能で、伝えた内容の秘密は守られる。

 全国共通ダイヤルは従来10桁だったが、平成27年7月に3桁の「189」に変えると、入電数は大幅に増加。現在は月に約2万件の入電がある。だが、うち約1万5千件は児相につながる前に切れてしまっており、厚労省は電話をかけても途中でためらうケースが多いとみている。固定電話で3分8・5円程度、携帯電話で90円程度かかっていた通話料もハードルになっている可能性もあり、無料化を決めたという。

 これまでは189で子育てなどの相談も受け付けてきたが、厚労省は3日から相談専用ダイヤル(0570・783・189)を新設。こちらは通話料がかかるが、24時間管轄の児相などに転送される。



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