女優の佐々木希(37)が、7月2日放送予定のバラエティ番組『1周回って知らない話』(日本テレビ系)の予告動画で、夫であるお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建(52)の“多目的不倫”騒動について言及し、注目を集めている。「未だにまだ許してはいないんです」「経過観察中で、いま」と語る佐々木の言葉が、騒動から数年を経た夫婦関係の現在地を示唆している。6月27日までに公開された予告動画には、佐々木を“支えてくれた恩人”として俳優の木村佳乃(49)も登場し、「彼女は強かったです」とコメント。佐々木が涙を見せる場面もあった。
渡部建の不倫騒動は、2020年6月に「週刊文春」が報じた、複数の女性との不貞行為、特に多目的トイレを利用した場所での行為が明らかになったことから始まった。この報道を受け、渡部は全てのレギュラー番組出演を自粛。世間からの強い非難に晒されることとなった。
騒動から半年が経過した2020年12月には、渡部は記者会見を開き、「最低な行為だったと思います」と報道内容を認めて謝罪した。しかし、この会見は一部で批判的な見方をする向きもあった。会見の裏側では、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の大晦日特番での復帰企画が進められていたが、同年11月下旬に一部スポーツ紙がこれを報じると、「会見もせずに復帰するのか」と炎上。渡部は関係者への迷惑を避けたいとして、急遽会見を決断した経緯がある(芸能関係者談)。渡部の会見が行われる数時間前、本誌は都内のハウススタジオから姿を現した佐々木の姿を捉えていたが、その表情には憂いが漂っていた。佐々木は、渡部が少なくとも年内は自粛するものと考えていたため、復帰の話を聞かされた際はひどく困惑したという。急な会見にも本心では反対だったが、決行が決まり「少しでもいい方向に向かうことを祈るしかない」と不安を抱えていた(ファッション関係者談)。
騒動以前、渡部はテレビ・ラジオで10本のレギュラー番組を抱え、年収は1億円超とも言われていたが、不倫報道により無収入となり、佐々木が一家の経済的な“大黒柱”を担う状況となった。騒動当時、夫婦の間には2歳未満の息子がいた。佐々木には離婚という選択肢もあったが、子どものためにも夫婦関係の再構築を選んだとされる。佐々木が育児と仕事の両立に直面する中、渡部が家事や育児に専念するようになった。佐々木にはCMやドラマの仕事が増え、一時的には年収が1.5億円~2億円になったとも報じられている(前出・芸能関係者談)。
佐々木は、夫の行動に対する徹底した“管理”も行っていたという。佐々木を知る美容関係者は2020年8月、本誌の取材に対し、渡部との話し合いで「外出する際の場所、時間、会う相手」「その日あったこと」などを必ず報告するという、夫婦間の“ホウレンソウ”(報告・連絡・相談)を徹底することを決めたと証言している。本誌も同月下旬には、渡部が運転する車で佐々木と一緒に息子を保育園に迎えに行く姿を目撃。お迎えの後、100円ショップに立ち寄り、嬉しそうに息子を抱く姿が見られた。
佐々木希のママ友ランチ後、家族に合流する渡部建の様子
佐々木の献身的なサポートもあり、徐々に家族の生活は軌道に乗り始めた。2023年4月には第2子が誕生。同年12月には渡部が『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)で地上波テレビへの復帰を果たした。現在、渡部は配信番組やYouTubeでのグルメ情報発信など、活動の幅を広げているが、家庭内での役割分担は大きく変わっていないようだ。
渡部は今月17日に配信された恋愛リアリティーショー『ウェディングウォーズ』(ABEMA)に出演した際、佐々木との馴れ初めや現在の生活について語る機会があった。「結婚して変わったこと」という質問に対し、「例の一件があって、完全に育児・家事が攻守交代になった」「今はしっかり子供と向き合う生活になったので、ある意味それはありがたい時間」とコメント。さらに「例の一件がないままきてたら、この人生はないと思う」と、騒動が自身の人生観を変えたことを感慨深げに述べている。
夫の信頼回復と“改心”に至るまで、妻である佐々木の経験した苦労は計り知れないだろう。夫婦二人三脚で逆風を乗り越えようとする中、佐々木が今回のテレビ番組で騒動について何を、そしてどのように語るのか、放送内容に関心が集まっている。
参考資料:
- 『1周回って知らない話』(日本テレビ系)予告動画
- 「週刊文春」2020年6月報道
- 過去の女性自身報道
- 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)
- 『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)
- 『ウェディングウォーズ』(ABEMA)