川崎通り魔殺人で検察側が無期懲役を求刑 横浜地裁

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鈴木洋一被告=川崎市(春名中撮影)

鈴木洋一被告=川崎市(春名中撮影)

 川崎市宮前区のトンネルで平成18年9月、近くに住むアルバイトの黒沼由理さん=当時(27)=が刺殺された通り魔事件で、殺人罪に問われた無職、鈴木洋一(ひろかず)被告(39)の裁判員裁判の論告求刑公判が2日、横浜地裁(景山太郎裁判長)で開かれた。検察側は「犯行態様は残虐で、再犯の危険性も大きい」として無期懲役を求刑し、結審した。判決は13日に言い渡される。

 論告で検察側は「ストレス解消のために、自分の好みの女性が苦しむ顔が見たいという身勝手な理由から起こした犯行」と指摘。「理不尽極まりない無差別殺人で、殺人罪の中でも重く処罰されるべき事案」と強調した。

 一方で弁護側は、犯行は計画的なものでなく、最初に腹部を刺したときは「苦しむ表情が見たいと思っただけで、殺意はなかった」と反論。殺人罪の成立は否定しないものの、性嗜好(しこう)障害やパーソナリティー障害が、犯行に影響を与えた可能性も考慮すべきとした。

 証言台に立った鈴木被告は「心から反省し、深く後悔しております。どんな判決になっても、由理さんの命が返ってこないということについて、一生考え続けることを誓います」と、謝罪の言葉を口にした。

 この日は、遺族による意見陳述も行われた。由理さんの父親(67)は「将来のある由理の命を奪った犯人を、私は絶対に許すことはできません」と述べ、母親(74)も「今も由理のことを思わない日はありません。ふとした瞬間に由理の顔が頭に浮かび、苦しみの連続です」と悔しさをにじませた。

 起訴状などによると、鈴木被告は、同年9月23日、同区梶ケ谷のトンネル内で、帰宅途中の黒沼さんの胸部や腹部を刃物で刺して、殺害したとしている。

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