アメリカのトランプ大統領は、日本の自動車に追加関税をかけると示唆する一方、日本の首相の名前については思い出せなかったようだ。
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トランプ氏はFoxニュースとのインタビューで、上乗せ関税の一時停止措置の期限である7月9日を前に、「各国に書簡を送る。これで貿易交渉は終わりだ」と述べ、その一例として日本を挙げた。
しかしその際、トランプ氏は2月にホワイトハウスで会った石破茂首相を名指しするのではなく、奇妙な宛名を読み上げた。
「日本には、『親愛なる日本様(Dear Mr. Japan)、話はこうだ。日本は車に25%の関税が課されます』と書いた書簡を送ることができる」
トランプ氏は続けて、アメリカは日本の車を何百万台、何千万台も輸入しているのに、日本はアメリカの車を輸入しないのはフェアじゃないと批判した。
トランプ氏は過去に、関税は企業にアメリカでの生産を増やさせるための手段だと述べており、1月には「世界中のビジネスに対する私のメッセージはとてもシンプルだ。アメリカで製品を作れば、地球上のどの国よりも税金が安くなる」と語っていた。
しかし、今回のインタビューで最も注目を浴びたのは、石破茂首相に宛てた書簡の冒頭、「ディア ミスター・ジャパン」という言葉だった。
SNSではこの書き出しに対し、「親愛なる日本様って誰?」「トランプは誰について話してるのかさえ分かってない」「速報:トランプは日本の首相の名前が分からず、インタビューで『Mr. Japan』と呼んだ。相手の名前さえわからないのにどうやって交渉するの?」「信じられない」など、多くの揶揄や批判の声が寄せられた。
トランプ氏は2月にも、石破首相と初めての日米首脳会談後に送った直筆メッセージの宛名に「Mr.P.M. (総理大臣へ)」と書いており、話題となった。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。