渡辺孝一防衛政務官が代表を務める自民党北海道衆院比例区第1支部が、支持者が参加したバスツアーの不足分を支払っていたことが2日、平成30年分の政治資金収支報告書で分かった。選挙区の有権者への寄付を禁じた公職選挙法に抵触する恐れがある。
30年分の収支報告書によると、同支部は同年6月、支援者向けのバスツアー「留萌満喫ツアー」で飲食代やお土産用のエビ代、バス代など約23万9000円を支出した。ツアーの項目では、収入は6万3000円で約17万6000円の赤字だった。
同支部によると、参加者9人の他、事務所職員ら7人が参加。参加者は1人7千円を支払い、事務所職員分は福利厚生として支部経費で支払った。エビ代については、参加者9人から別に1人3800円を徴収したが、報告書では別の項目で計上したとしている。