弁護士の紀藤正樹氏が2日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自身の“学歴疑惑”について同日会見した静岡県伊東市の田久保真紀市長が、市の広報誌などで「東洋大学法学部卒業」と紹介した自身のプロフィルについて「除籍であることが判明した」と明かしつつも「卒業と認識していた」「公職選挙法には抵触しない」などと弁明したことを受け、「政治家として論外」との見解を示した。
【写真】6月16日にはたくましく所信表明演説を行っていた田久保市長
田久保市長は、6月末に自ら東洋大に出向き、卒業証明書を取得しようとしたところ、除籍だったという事実を把握したと説明。田久保氏は「卒業していると認識していた。戸惑っている」とした一方で、「大学を卒業しているという経歴は選挙中も自ら公表していないので、弁護士と確認したところ公職選挙法上問題ない」と主張した。
こうした会見内容を受け、紀藤氏は「政治家として論外です。」と苦言を呈し、「卒業か除籍かが本人にわからないこと自体がありえない。強制捜査もありうる事態です」と指摘した。
田久保氏は伊東市議を経て、5月の同市長選で自民、公明両党の県組織が推薦する現職を破って初当選。市の広報誌には「平成4年 東洋大学法学部卒業」と記載されていたが、6月初旬に市議全員に宛てて、卒業ではなく除籍である旨の文書が差出人不明で届き、市議会で問題視されていた。
田久保氏は「証拠に基づかない“怪文書”には対応しない」との姿勢を示していたが、「除籍」であることが判明した上で開いた2日の会見で「私が経歴を詐称しているということは一切ない」と訴えた。さらに、進退については「まだ考えがまとまっていない」と明言を避けた上で「逃げ出すようなことはしたくない」と続投の意向を示した。
(よろず~ニュース編集部)
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