石破首相、2万円給付の「ばらまき批判」に反論…物価高対策の重点化とスピード強調

自民党総裁の石破茂首相(68)は3日、NHK「ニュース7」に生出演し、参院選(20日投開票)公約の目玉である物価高対策、国民一人当たり2万円の給付金について詳細を語った。厳しい物価高に直面する国民生活への直接的な支援を目的とする政策だ。

給付策の詳細と「重点化」

石破首相の説明によると、給付は国民一人当たり一律2万円。加えて、全ての子供、そして低所得の住民税非課税世帯の大人には一人当たり2万円を追加給付し、合計4万円となる。これは、単なる一律給付ではなく、真に支援が必要な層への「重点化」を図った政策であることを強調した。

NHKニュースに出演し、2万円給付政策を説明する石破茂首相NHKニュースに出演し、2万円給付政策を説明する石破茂首相

「ばらまき」批判への反論とスピード重視

この給付金には野党から「ばらまき」との批判が上がり、NHK世論調査でも6割超が「評価しない」結果が出ている。国民の理解が広がらない理由について、石破首相は「どんな方にも2万円というような受け止め方をされてるのでは」と分析。その上で、「困っている方、低所得者、食べ盛りのお子さんがいる方には4万円となる」と述べ、重点化を改めて説明した。また、給付金のメリットとして「スピード」を挙げ、消費税減税など法改正やシステム変更が必要な対策は「早くても1年かかり、間に合わない」とし、迅速な給付が物価高対応に不可欠だと強調した。「スピードと重点化について、全力でご理解を求めていく」と語った。

なお、同番組には石破氏を含む立憲民主党の野田代表や日本維新の会・吉村代表など、主要政党の党首らが中継で出演し、参院選に向けた各党の政策論争が活発に行われた。

参院選に向けた党首討論会に出席した各党の党首たち(石破首相含む)参院選に向けた党首討論会に出席した各党の党首たち(石破首相含む)

結論

石破首相はNHK出演で、2万円給付、低所得者への4万円給付が「重点化」されており、かつ迅速な「スピード」をもって実施できる点を強調し、「ばらまき」批判に反論した。参院選に向け、政策への理解を求める努力が続く。

参考

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