女優・遠野なぎこ 自宅からの遺体発見と広がる安否への懸念

女優・遠野なぎこさん(45)の都内にある自宅マンションから身元不明の遺体が発見されたことが、7月4日に明らかになった。捜査関係者によると、7月3日午後の関係者からの通報を受け、警察や救急隊が現場に急行し、室内で遺体を発見したという。遺体の損傷が激しく正確な身元確認には時間を要する状況だ。この件を受け、遠野さん本人の安否が懸念されており、6月27日以降、毎日のように更新されていた自身のSNSが停止していることもその懸念を強めている。

遠野なぎこ、自宅から身元不明の遺体が発見され安否が懸念される状況遠野なぎこ、自宅から身元不明の遺体が発見され安否が懸念される状況

遺体発見の詳細と捜査状況

発見された遺体は損傷が激しく、DNA鑑定などによる正確な身元確認には時間を要する見込みだ。室内からは遺書などは見つかっておらず、警察は現時点での遺体の状況から、事件性の可能性は低いとの判断を示している。

女優としてのキャリアと公表された苦悩

遠野さんは1999年のNHK連続テレビ小説『すずらん』でヒロインを務め、一躍その名を広く知らしめた。2001年には映画『日本の黒い夏─冤罪』で日本映画批評家協会新人賞を受賞するなど、女優として確かなキャリアを築いている。その一方で、『アウト×デラックス』や『バラいろダンディ』といったバラエティー番組では、飾らない“ぶっちゃけキャラ”で新たなファンを獲得。過去には摂食障害やアルコール依存症の治療を受けていたことを公表している。また、今年6月26日に更新した自身のブログでは、うつ病と診断されたことを告白していた。幼い頃の6歳から子役として活動を始め、母親からの虐待や育児放棄を経験したことも、公の場で明かしている。

波乱の結婚遍歴と恋愛観

遠野さんはこれまでに3度の結婚と離婚を経験しており、いずれも短期間で破局を迎えている。本誌は2度目の離婚会見から間もない2014年7月、彼女が離婚したばかりの元夫が経営する飲食店を訪れている姿を目撃したことがある。カウンター席に一人座り、元夫と親しげに話す様子は、離婚直後の関係とは思えないほどだったが、その背中にはどこか寂しさが漂っていたと当時の記者は振り返る。

遠野なぎこ、2度目の離婚後に元夫が経営する飲食店を訪れた際の様子遠野なぎこ、2度目の離婚後に元夫が経営する飲食店を訪れた際の様子

それでも、遠野さんは常に恋愛に対して積極的だった。2023年に3度目の離婚を経験した後も、新たな婚約者がいたが、わずか1ヶ月ほどでスピード破局に至ったことを、出演番組で赤裸々に語っている。破局の原因は、彼氏が「最低1日1回」のLINE交換を忘れたことだったと明かし、その切り替えの早さから、別れて1時間後にはマッチングアプリを再開し、1週間で3人とデートしたエピソードも披露している。共演者から「次は変わろうと思わないのか」と問われた際、「全くない」と即答するなど、恋愛においては自身のスタイルを貫く姿勢を見せていた。一方で、かつてブログで「言葉の暴力」と題し、アンチからの厳しいコメントに傷ついている心境を吐露するなど、デリケートな一面も持ち合わせている。

女優として、またバラエティー番組でも強烈な個性を見せてきた遠野なぎこさん。その複雑な半生や繊細な一面も知られているだけに、今回の自宅からの遺体発見という事態を受け、改めてその安否が案じられている状況だ。

引用元: FRIDAYデジタル, Yahoo!ニュース